コールドチェーン

物流の中でも特に生鮮食品や医薬品など、低温での管理が必要な商品を、一貫して所定の温度(冷凍や冷蔵)を保ったまま倉庫から消費者に届けるまで保つ仕組みのこと。「低温ロジスティクス」や、「生鮮SCM(サプライチェーンマネジメント)」と呼ばれることもある。

コールドチェーンが発達したことにより、食品の鮮度や美味しさ・医薬品の品質保持が可能な期間が長くなったため、生鮮食品や医薬品などを長期保存・長時間輸送することができるようになり、全国に広く流通させることが可能となった。温度が一定に保たれるため、食品の腐りや傷みが少なくなり、ロスの削減にも繋がったと言われている。

一方で、コールドチェーンを利用するには、生産現場と小売店だけではなく物流倉庫や配送車両・コンテナも一定の温度に保つ必要があるため、サプライチェーンの全てにおいて多額のコストがかかるというデメリットがある。