「重点分析」とも呼ばれる分析手法のこと。たくさんある指標の中から、どの指標を重視するかを決め、優先度をつけて管理・運用を行う。
売上分析などのマーケティングで主に用いられる手法であるが、戦略を立てるといった観点では物流業界・倉庫運営などでも活かすことができる考え方である。
例えばあるECネットショップでの、商品の売上の観点でのABC分析の例は以下のようになる。
ケース：取り扱っている商品SKUが50個あり、そのうち5SKUで売上の70％を占めているとする
①売上の70％を占めている5SKUを品切れさせないように在庫を確保し続けることが必要となる
②残り45SKUのうち、特に売上構成比が低いものは取り扱いを停止するなどの判断を行う
商品によっては売上構成比は低いものの、特定のお客さまが買い続けてくれている商品など、別の指標に貢献しているものもある。売上の観点以外にも、リピート率・新規顧客による購入率など、多角的に分析をすることが望ましい。
