「毎日、夕方まで梱包作業に追われて、販促活動に手が回らない……」 「発送代行業者を探しているけれど、どこも同じに見えて決め手がない……」
今、「EC 発送代行」と検索したあなたは、出荷業務の限界を感じ、現状を打破したいと強く願っているはずです。
或いはネットショップ事業を始めたか出荷業務をどうしていいか分からず、困っているのではないでしょうか?
出荷業務の代行を検討することは間違いなく正解です。しかし、ここで一つだけ、厳しい現実をお伝えしなければなりません。
「単に『荷造りをして発送してくれる倉庫(発送代行)』を探すだけでは、あなたの悩みは半分しか解決しません」
なぜなら、EC事業において物流とは、単なる「作業」ではなく、顧客満足度や利益率を左右する「経営戦略」そのものだからです。
本記事では、多くのEC事業者が陥りがちな「発送代行選びの失敗パターン」を紐解きながら、単なる作業代行(発送代行)から一歩進んだ、事業を成長させるための「物流代行」について、その違いと選び方を徹底解説します。
「発送代行」と「物流代行」、何が違う?
この二つの言葉は、使う状況や使う人によってもニュアンスが異なってくるので明確な区分けをすることは難しいですが、下記のように定義するとあなたのビジネスに与える影響において明確な違いがあります。
発送代行 =「手足」の代行
一般的に「発送代行」とは、「指示されたものを、指示された通りに梱包して送る」ことに特化しています。
- 主語:「あなた(EC事業者)」です。「あなたが指示を出さないと」倉庫は動きません。
- 範囲: 入荷、保管、梱包、出荷。
- 結果: ガムテープを貼る時間はなくなりますが、「指示出し」「在庫確認」「送り状番号の戻し作業」などの事務作業は残ります。
物流代行 =「頭脳」も含めた代行
一方で、成長企業が求めている「物流代行」とは、「受注から発送までの『流れ』全体を管理・最適化する」パートナーシップのことです。
- 主語:「システム(仕組み)」です。事前に決めたルールに基づき、自動で判断して倉庫が動きます。
- 範囲: 発送代行の業務 + 受注処理、在庫戦略、同梱施策、配送ルート最適化。
- 結果: 物理的な作業だけでなく、バックオフィスの事務作業まで自動化され、経営資源を「売るための活動」に集中できます。
これから代行業者を探すあなたが目指すべきは、間違いなく後者の「物流代行」の視点です。
発送代行選びで陥る「3つの落とし穴」
「1個あたりの発送費が安いから」「家から近いから」という理由だけで、システムの弱い発送代行業者(倉庫)を選ぶとどうなるでしょうか? よくある失敗事例をご紹介します。
① 「指示待ち」によるタイムラグが発生する
アナログな発送代行の場合、倉庫側はあなたの指示(CSVファイルの送付やメール連絡)が来るまでピッキングを開始できません。 もしあなたが風邪で寝込んだり、商談が長引いて指示出しが遅れれば、その日の出荷はストップします。「アウトソーシングしたはずなのに、自分が休めない」という矛盾が起こります。
② 在庫が見えなくなる(ブラックボックス化)
手元に商品がないため、リアルタイムな在庫状況がわからなくなります。 「お客様からサイズ感の問い合わせが来たが、倉庫に電話しないとわからない」「システム上は在庫ありになっていたのに、倉庫に行ったら欠品していた(売り越し)」といった事故は、ショップの信用を一瞬で失わせます。
③ アナログ連携で「事務作業」が倍増する
これが最大のリスクです。 どんなに優秀な倉庫スタッフがいても、倉庫へのデータ受け渡しがアナログだと、以下の作業が毎日発生します。
- カートシステムから注文CSVをダウンロードする。
- Excelを開き、倉庫指定のフォーマットに加工する(住所不備の修正など)。
- メールで倉庫担当者に送信する。
- 発送完了後、お問い合わせ番号のデータを手動でカートに反映する。
この「CSVの加工とメールのやりとり」が残っている限り、完全な自動化とは言えません。土日や夜間の出荷対応も不可能です。
成功するEC事業者が「倉庫」よりも「システム」を見る理由
これまでの話で、「物理的な作業」だけでなく「情報の流れ」も整える必要があることがお分かりいただけたかと思います。
実は、質の高い物流代行を実現できるかどうかは、契約する倉庫の設備以上に、「どのようなシステムを使っているか」にかかっています。
どんなに巨大で最新鋭のロボットがある倉庫でも、そこへ送るデータが「手作りのExcel」であれば、ミスのリスクはなくなりません。 逆に、小規模な倉庫であっても、強力なシステムであなたのカートと自動連携していれば、「注文が入った瞬間に倉庫が出荷準備に入る」という理想的な環境が構築できます。
つまり、業者選びの第一条件は、「自動化に対応したシステムを持っているか?」であるべきなのです。
物流を劇的に変える「OMS」と「WMS」の基礎知識
ここで、物流システムにおける2つの重要な用語を解説します。ここを理解すると、業者選びの失敗がなくなります。
OMS(Order Management System):受注管理システム
複数のショップやカート(楽天、Amazon、Shopifyなど)からの注文を一元管理するシステムです。「ネクストエンジン」や「クロスモール」などが有名です。
- 役割: 注文メールを取り込み、確認メールを送り、出荷データを作る(司令塔)。
WMS(Warehouse Management System):倉庫管理システム
倉庫の中でのモノの動きを管理するシステムです。
- 役割: どこに何個あるか(ロケーション管理)、ハンディターミナルを使った検品、送り状の発行。
従来の「分断された物流」の限界
通常、EC事業者は「OMS」を契約し、倉庫事業者は「WMS」を持っています。この2つは別々の会社のシステムであるため、データの連携には「CSVの出力・加工・取込」が必要になります。
これこそが、いつまで経っても出荷指示が自動化されない諸悪の根源です。 「10時までの注文を締めて、CSVを作って倉庫にメールする」という作業があるため、「10時以降の注文は翌日扱い」「土日は担当者がいないから出荷停止」という機会損失が生まれます。
では、どうすればよいのでしょうか? 答えは、「OMSとWMSが一体型になったシステム」を使うことです。
「発送代行」を「戦略的物流」へ進化させるLOGILESS(ロジレス)
ここで、ECビジネスの物流課題を解決する最適解としてご紹介したいのが「LOGILESS(ロジレス)」です。
LOGILESSは、単なる在庫管理ツールではありません。 「OMS(受注管理)」と「WMS(倉庫管理)」が完全に一体化したシステムであり、さらに「LOGILESSを導入している倉庫ネットワーク」と即座に連携できるプラットフォームです。
なぜ、LOGILESSを導入することが「最強の物流代行」になるのか、その理由を解説します。
メリット①:受注から出荷まで「完全自動化」を実現
一体型システムであるため、API連携したカートから注文が入ると、CSVなどの手作業を一切介さずに、リアルタイムで倉庫側の出荷指示データとして反映されます。 これにより、「注文が入る」→(人間は何もしない)→「倉庫から出荷される」という、本当の意味での自動出荷が可能になります。
メリット②:複雑な条件分岐も自動化(RPO)
「1万円以上購入で送料無料」「北海道・沖縄は配送便を変更」「特定の商品にはチラシAを同梱」「初回購入者にはおまけをつける」……。 これまで人間が目視でチェックしていた複雑な条件も、LOGILESSに設定しておけば自動で判断されます。
メリット③:365日出荷で「あすつく」対応も可能に
出荷指示データが自動で流れるため、EC事業者の担当者が休んでいる土日や深夜でも、倉庫が稼働していれば出荷が行われます。 「土日も発送します」とショップに書けるだけで、転換率(CVR)は大きく向上します。
メリット④:複数拠点からの自動出荷(分散出荷)
出荷件数が増えてきたら、在庫を「関東倉庫」と「関西倉庫」に分散させることが可能です。 LOGILESSは、届け先住所を見て「より近い倉庫から自動的に出荷指示を出す」ことができます。これにより、配送コストとリードタイムを大幅に削減できます。これは単なる発送代行では実現できない高度な機能です。
LOGILESSを使うと「倉庫選び」も自由になる
「LOGILESSはシステム会社でしょ? 倉庫はどうするの?」と思われたかもしれません。 ここがLOGILESSの最大の強みです。
LOGILESSは、日本全国の数多くの優良倉庫(物流事業者)に導入されています。 つまり、LOGILESSを利用するということは、「LOGILESSという『共通言語』を使える倉庫ネットワーク」へのアクセス権を手に入れることと同じです。
あなたは、ご自身で電話をかけて倉庫を探し回る必要はありません。 LOGILESSに問い合わせれば、
- 「アパレルの検針・補修ができる倉庫」
- 「冷凍・冷蔵に対応した倉庫」
- 「化粧品の製造業許可を持つ倉庫」
- 「とにかく関東から即日配送したい」
といった要望に合わせて、連携済みの最適な倉庫(物流パートナー)を紹介してもらえます(マッチング)。
システムと倉庫がセットで提供されるため、「システム連携ができない倉庫を選んでしまった」という失敗が100%防げるのです。
まとめ:物流を「コスト」から「武器」に変えよう
「EC 発送代行」と検索したあなたは、今の業務負担を減らしたいと考えているはずです。 しかし、単に荷物を預かってくれる場所を探すだけでは、業務効率化は50点です。残りの50点、つまり「日々のデータ処理の手間」をなくして初めて、事業は次のステージへ進めます。
成功のポイントは3つです。
- 「発送代行(作業)」ではなく「物流代行(戦略)」の視点を持つ。
- アナログなやりとり(CSV・メール)が残る業者とは契約しない。
- 「OMS・WMS一体型システム」を採用し、受注〜出荷を完全自動化する。
LOGILESS(ロジレス)なら、システムによる業務効率化と、実績豊富な倉庫の紹介をワンストップで実現できます。
「今の倉庫を変えたい」 「初めてのアウトソーシングで失敗したくない」 「とにかく出荷作業から解放されて、売上を伸ばしたい」
そうお考えの方は、まずはLOGILESSがどのように業務を変えられるのか、詳しい資料をご覧になってみてください。あなたのEC事業を、物流から「戦略的」に変革する第一歩となるはずです。

