荷物を安価に発送できるメール便ですが、「荷物が今どこにあるのか分からない」「追跡できるのか不安」と感じる方は少なくありません。 本記事では日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便が提供する各メール便サービスの追跡機能の有無を明確にし、追跡方法から追跡できない場合の対処法までわかりやすく解説します。
なお、金額については2026年1月現在のものとなっておりますので、最新の金額は各社の公式サイトをご確認ください。
この記事の結論
- 「ネコポス」や「クロネコゆうパケット」「飛脚メール便」は追跡可能
- 「ゆうメール」は基本的に追跡不可だが特定記録オプション(+210円)で追跡が可能になる
- 追跡できない場合は番号の入力ミスやデータ反映待ちが主な原因で、各社の問い合わせサービスで対応できる
メール便とは?追跡機能の基本を理解する
メール便とは、日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便が提供するポスト投函型の配送サービスを指します。 書籍やカタログ、衣服など小型で軽量な荷物を、宅配便よりも安価に発送できる点が特徴です。 対面での手渡しではなくポスト投函で配達が完了するため、受取人が不在でも荷物を届けられる利便性があります。
メール便の主な特徴
ポスト投函型の配送方式により、配達時に受取人の在宅を必要としません。 サイズは概ね3辺合計60cm~70cm以内、厚さ2cm~3cm以内、重量1kg以内に制限されています。 料金は宅配便の半額以下となるケースが多く、個人間のやり取りやECサイトでの商品発送におすすめです。
配達日数は通常の郵便や宅配便と比較してやや長めで、2日~5日程度かかることが一般的です。 補償サービスは基本的に付帯しないため、高額商品や破損しやすい品物の発送には適していません。 信書(契約書や領収書など)の発送は法律で禁止されており、違反すると罰則の対象となります。
追跡機能がついているメール便とついていないメール便
メール便の追跡機能は、サービスによって大きく異なります。 ヤマト運輸の「クロネコゆうパケット」「ネコポス」佐川急便の「飛脚メール便」には追跡サービスがついており、荷物の引き受けから配達完了まで状況を確認できます。 一方、日本郵便の「ゆうメール」は基本的に追跡機能がついていません。
追跡可能なサービスでは、インターネット上の追跡システムで配送状況をリアルタイムに確認可能です。 荷物の現在地、配達予定日時、配達完了の記録などが表示されるため、安心感があります。 追跡番号は発送時に発行され、送り状の控えや伝票に記載されています。
メール便に追跡機能があるメリット
追跡機能があれば、荷物が今どこにあるのかリアルタイムで把握でき、配達予定の目安もわかるでしょう。 フリマアプリやネットショップで商品を発送する際、購入者に配送状況を伝えられるためトラブル防止につながります。
配達完了の通知により、確実に荷物が届いたことを確認可能です。 誤配送や紛失が発生した場合、最後に記録された場所から調査を開始できるため、問題解決がスムーズです。 受取人側も荷物の到着時期を予測できるため、ポストの確認や不在時の対応を計画しやすくなります。
主要メール便サービスの追跡機能
各配送会社が提供するメール便サービスには、それぞれ異なる特徴と追跡機能があります。
日本郵便のメール便サービス
日本郵便が提供する主なメール便サービスには、「ゆうメール」「ゆうパケット」「クリックポスト」があります。
「ゆうメール」は縦34cm×横25cm×厚さ3cm以内、重さ1kgまでの荷物を発送できますが、追跡機能はついていません。 ただし、追加料金210円で「特定記録」オプションを付ければ、引き受けと配達の記録を追跡できるようになります。
「ゆうパケット」は3辺合計60cm以内(最長辺34cm、厚さ3cm以内)、重さ1kgまでで、厚さに応じて295円から395円の料金設定です。 標準で追跡サービスがついており、日本郵便の郵便追跡サービスで配送状況を確認できます。
「クリックポスト」は全国一律198円で、追跡可能かつ翌日から翌々日にお届けされる利便性の高いサービスです。
ヤマト運輸のメール便サービス
ヤマト運輸のメール便サービスは、日本郵便と協業する「クロネコゆうパケット」への移行が進んでいますが、メルカリ等のフリマサイト連携では引き続き「ネコポス」が利用可能です。
「クロネコゆうパケット」は3辺合計60cm以内(最長辺34cm、厚さ3cm以内)、重さ1kgまでで、契約内容により料金が異なります。 ヤマト運輸が荷物を預かり、日本郵便に引き渡して配達される仕組みで、追跡番号は両社のシステムで確認可能です。
「ネコポス」は全国一律上限385円で、2025年11月10日から以下のサイズに拡大済みです。 3辺合計60cm以内、長辺34cm以内、厚さ3cm以内、下限は縦23.0cm×横11.5cmとなっています。 ヤマト運輸の荷物お問い合わせシステムで、伝票番号を入力すれば配送状況を追跡できます。
佐川急便のメール便サービス
佐川急便は法人向けに「飛脚メール便」を提供しています。 「飛脚メール便」は3辺合計70cm以内(最長辺40cm、厚さ2cm以内)、重さ1kgまでで、全国一律料金です。 料金は300g以内168円、600g以内220円、1kg以内325円の体系となっています。
このサービスには追跡機能がありますが、Web上でのリアルタイム追跡には対応しておらず、集荷を担当した営業所へ電話で問い合わせる必要があります。 佐川急便が発行する専用ラベルが必要で、郵便局・取次店に持ち込むことで発送し、相手のポストへ配達されます。 法人専用のサービスであるため、個人での利用はできません。
メール便の追跡方法を解説
追跡可能なメール便を利用する場合、適切な手順で追跡番号を確認し、各社の追跡システムを利用する必要があります。 ここでは追跡番号の確認方法から、追跡手順、注意すべきポイントまで解説します。
追跡番号の確認方法
メール便の追跡には、まず追跡番号(お問い合わせ番号)が必要です。 日本郵便のゆうパケットの場合、宛名シールの下部が番号の控えになっているため、発送時に必ずはがして保管しておきましょう。 ヤマト運輸のサービスでは、送り状の控えに記載された伝票番号を使用します。
クロネコゆうパケットの場合、送り状番号が「5459」から始まる番号は日本郵便の追跡サービスで確認しましょう。 ネコポスの場合は「6548」から始まる番号で、ヤマト運輸の追跡サービスを利用します。 佐川急便の飛脚メール便は、送り状の控えにある「お問い合わせ送り状No.」欄の数字を使って追跡できます。
追跡手順
日本郵便のゆうパケットを追跡する場合、郵便追跡サービスのページにアクセスし、追跡番号をハイフンを抜いた12桁の数字で入力。 「検索開始」ボタンを押すと、引受から配達完了までの配送状況がリアルタイムで表示されます。 郵便局の公式アプリやLINEからも追跡できるため、スマートフォンで手軽に確認可能です。
ヤマト運輸のネコポスやクロネコゆうパケットは、ヤマト運輸の荷物お問い合わせシステムで伝票番号を入力して検索します。 ただし、クロネコゆうパケットは日本郵便への引き渡し後、日本郵便の郵便追跡サービスでの確認に切り替わる点に注意が必要です。 複数の送り状番号を同時に検索できる機能もあるため、大量発送時にも便利です。
追跡時の注意点
追跡情報が反映されるまでには、ある程度の時間がかかります。 発送直後は「お問い合わせ番号が見つかりません」と表示されることがありますが、数時間から半日程度でデータが反映されるのが一般的です。 通信環境やシステムの都合により、追跡情報の反映が遅れる場合もあるため、焦らずに待つことが大切です。
クロネコゆうパケットの場合、ヤマト運輸から日本郵便への引き渡し中は追跡画面で確認できない期間が発生します。 この期間は「配送中」などの表示が続くため不安になるかもしれませんが、しばらく経ってから日本郵便の追跡画面で確認すれば状況がわかります。 配達完了の通知は自動では届かないため、荷物が届いたか確認したい場合は手動で追跡サービスをチェックする必要があります。
追跡できない場合の対処法
追跡番号を入力しても荷物の情報が表示されない、または追跡機能自体がないサービスを利用している場合があります。 ここでは追跡できない原因の特定方法と解決策、追跡不可のメール便を利用する際の対策について解説します。
追跡できない原因と解決方法
追跡番号を入力しても「該当する番号が見つかりません」と表示される場合、まず番号の入力ミスを疑いましょう。 ハイフンを含めて入力していないか、数字の「0」とアルファベットの「O」を間違えていないか、もう一度確認してください。 発送直後でデータがまだ反映されていない可能性もあるため、数時間から半日程度待ってから再度検索することをおすすめします。
それでも追跡できない場合、サービスによっては追跡機能自体がついていない可能性があります。 ゆうメールは基本的に追跡不可のサービスなので、このサービスを利用している場合は追跡できないのが普通です。 どのメール便サービスを利用したか、発送時の控えや伝票を確認してみましょう。
追跡できないメール便を利用する場合の対策
追跡機能がないメール便を利用する際は、発送相手に「追跡不可のサービスを利用する」旨を事前に伝えておくことが求められます。 フリマアプリやネットショップでは、商品説明文に「ゆうメール発送につき追跡番号はございません」と記載する方法も有効です。 郵便番号や住所を正確に記載し、誤配送のリスクを減らす配慮も必要となります。
高価なものや大切な書類を送る場合は、追跡機能がないメール便の使用は避けましょう。 紛失や遅延が起きても調査できないため、トラブルになりやすいリスクがあります。 追跡可能なゆうパケットやレターパック、宅配便など、適切なサービスを選ぶことが大切です。
追跡可能なメール便を選ぶポイント
メール便サービスを選択する際には、料金だけでなくサイズ制限、追跡機能、補償の有無などを総合的に判断する必要があります。 ここでは各サービスの料金比較、補償や信書送付の制限、ゆうメールの特徴について解説します。
料金とサイズの比較
追跡可能なメール便サービスを料金面で比較すると、以下の表のようになります(2025年11月時点)。
| サービス名 | 運営会社 | サイズ制限 | 重量 | 料金 | 追跡 |
| ゆうパケット | 日本郵便 | 3辺合計60cm以内、厚さ3cm以内 | 1kg以内 | 295円〜395円 | 可能 |
| クリックポスト | 日本郵便 | 縦34cm×横25cm×厚さ3cm以内 | 1kg以内 | 198円 | 可能 |
| ネコポス | ヤマト運輸 | 3辺計60cm内(長辺34cm内) | 1kg以内 | ※上限385円 | 可能 |
| クロネコゆうパケット | ヤマト運輸 | 3辺合計60cm以内、厚さ3cm以内 | 1kg以内 | 契約による | 可能 |
| 飛脚メール便 | 佐川急便 | 3辺計70cm内、厚さ2cm内 | 1kg以内 | 168円〜325円 | 可能だが、要問い合わせ |
最も安価なのは日本郵便のクリックポスト(198円)ですが、YahooまたはAmazonのIDとクレジットカードが必要です。 個人での利用なら、ゆうパケットやクリックポストが使いやすく、法人や個人事業主ならネコポスや飛脚メール便もおすすめです。
※フリーマーケットやオークションサイトを利用している場合、ネコポスの運賃・送料は各サイトが設定しているため、詳細は各サイトでの確認が必要です。
補償の有無と信書送付の制限
メール便には基本的に紛失や破損の補償がついていません。 割れやすいものや高価なものを送る際は、補償サービスがある宅配便やゆうパックの利用を検討しましょう。 レターパックライト(430円)やレターパックプラス(600円)は追跡可能で、信書も送付できる選択肢となります。
メール便は宅配便の一種であるため、法律上、契約書や申込書、領収書などの信書を送ることはできません。 信書を送りたい場合は、日本郵便の普通郵便や特定記録郵便、レターパックなどを利用する必要があります。 送る内容に応じて、適切なサービスを選ぶことが法令遵守の観点からも求められます。
ゆうメールの料金と特定記録オプション
ゆうメールは追跡不可のサービスですが、全国一律料金で重量物を安価に送れる選択肢です。 2025年11月1日の料金改定により、150g以内190円、250g以内230円、500g以内320円、1kg以内380円となっています。 特定記録オプション(+210円)を付ければ、引き受けと配達の記録を追跡できるようになります。
ただし、ゆうメールには配達日数の指定ができないこと、補償がないことなどの制限があります。 急ぎの荷物や高価な商品には適していないため、用途に応じて他のサービスを検討することをおすすめします。 追跡と補償の両方が必要な場合は、レターパックや宅配便の利用が安心です。
まとめ
メール便の追跡機能はサービスによって大きく異なります。
ヤマト運輸のクロネコゆうパケット・ネコポス、佐川急便の飛脚メール便は追跡可能ですが、日本郵便のゆうメールは基本的に追跡できません。
ゆうメールは特定記録オプション(+210円)を付ければ追跡可能になるため、必要に応じて利用しましょう。
追跡方法は各社の追跡サービスで追跡番号を入力するだけですが、データ反映までに時間がかかる点や、クロネコゆうパケットのように配送途中で確認先が変わる点に注意が必要です。 追跡できない場合は番号の入力ミスやデータ反映待ちが主な原因なので、まずは再確認してみましょう。 それでも解決しない場合は、各配送業者の問い合わせ窓口に連絡することをおすすめします。

