Shopify越境ECとは?料金・設定方法・メリットを解説【2026年版】

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グローバル市場への参入を検討しているものの、海外販売の仕組みや初期費用について不安を感じていませんか。 本記事では、Shopifyで越境ECを始めるメリットや設定方法、コストまでわかりやすく解説します。

この記事の結論

  • Shopifyは50言語・130通貨に対応し海外販売に特化した機能が標準装備されている
  • 月額料金は4,850円から始められ決済手数料を含めた総合的なコスト管理が可能
  • Shopify Marketsを活用することで複数の国や地域への販売を一元管理できる
もくじ

Shopify越境ECとは

グローバルスタンダードのECプラットフォームについて解説します。ここではShopifyの基本情報、越境ECへの特化、Shopify Marketsについて見ていきましょう。これらを理解することで、Shopify越境ECの全体像を把握できます。

グローバルスタンダードのプラットフォーム

Shopifyは、ECサイトを簡単に作成・運用できるクラウド型のプラットフォームです。2026年時点で、世界のECサイト市場においてシェア約10%を占めており、グローバルスタンダードとして確立されています。特にアメリカでは、ECサイト市場のシェアが28〜30%と最も高く、多くの企業に選ばれています。

カナダ発のグローバル企業であり、世界中の企業が利用するプラットフォームとして成長を続けているのです。クラウド型であるため、サーバー管理やシステム保守の負担がなく、事業者はサイト運営に集中できます。定期的なアップデートにより、最新の機能を常に利用できる環境が整っているといえるでしょう。

海外販売を前提とした設計

Shopifyはカナダ発のグローバル企業であり、プラットフォーム自体が本質的に海外販売を前提として設計されています。商品管理、決済処理、顧客管理といった基本機能に加え、多言語対応や通貨自動変換、国際配送連携など、越境ECに必要な機能が付いています。デザインテンプレートも多くの種類から選択でき、ターゲット国の文化や嗜好に合わせたサイト構築が実現が可能です。

他のECプラットフォームでは追加開発が必要な機能も、Shopifyでは標準機能として利用できます。 越境ECの開始時に必要な初期投資を抑えられるため、テストマーケティングとして小規模から始められます。事業の成長に合わせて無理なく販路を拡大できる拡張性が魅力です。

Shopify越境ECのメリット

海外販売を実現する機能について解説します。多言語対応、多通貨決済、国際決済方法という3つの観点から見ていきましょう。

50言語に対応できる

越境ECでは、サイト上のテキストを現地の言語に合わせる必要があります。Shopifyは英語だけでなく50言語に対応しており、Shopify公式の無料アプリ「Translate & Adapt」を活用すれば、簡単に多言語化が実現可能です。顧客ごとに言語を自動で切り替える仕様にすることも可能で、ユーザビリティの高いECサイトを構築できます。

手動翻訳と自動翻訳の両方に対応しており、商品説明やカスタマーサポートを現地の言語で提供できます。言語の壁を取り除くことで、各国の顧客に適したショッピング体験を提供できます。多言語対応により、購入完了率の向上が期待できるでしょう。

130通貨で決済できる

Shopifyは130以上の通貨に対応しており、決済通貨の柔軟性が高い点が特徴です。Shopify Paymentsを有効にしている場合、顧客の所在地に合わせて自動で現地通貨を表示させられます。アメリカの顧客には米ドル、ヨーロッパの顧客にはユーロで価格が表示され、顧客は慣れ親しんだ通貨で決済が可能です。

為替レートの自動換算機能により、価格設定の手間を削減できます。国ごとに異なる価格戦略を立てることも可能で、市場特性に応じた柔軟な運用ができます。通貨の違いによる購入障壁を取り除くことで、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。

主要な国際決済に対応している

国によって利用される決済方法は異なるため、ターゲット国でよく利用される決済手段の導入が不可欠です。Shopifyでは、クレジットカード決済に加え、PayPal、Apple Pay、Google Payといった主要な国際決済サービスが利用可能です。越境ECには欠かせないPayPalは、世界中で広く利用されており、Shopifyで簡単に導入できます。

顧客の希望する決済方法が用意されていない場合、多くが購入せずに離脱します。現地で好まれる決済手段に対応することで、購入機会の損失を防げます。決済方法の選択肢を増やすことが、売上向上につながるでしょう。

Shopify越境ECの注意点

導入時に考慮すべき課題について解説します。ここでは集客、アプリコストという2つの観点から見ていきましょう。 これらの注意点を理解することで、適切な対策を立てられます。

自力で集客する必要がある

Shopifyは高機能なECプラットフォームですが、Amazonや楽天のようなショッピングモール型ではありません。そのため、サイトを公開しただけでは顧客は訪れず、SEOやSNS広告、インフルエンサー活用などのデジタルマーケティングを自社で行う必要があります。サイト構築予算とは別に、初期のマーケティング予算を確保し、集客戦略を立てることが不可欠です。

ターゲット市場でのマーケティング手法を理解する必要があります。現地で人気のSNSや検索エンジンを把握し、効果的な広告配信を行うことが求められます。マーケティング投資なしでは、せっかくのサイトも活用できないでしょう。

アプリ追加でコストが増える

Shopify本体の月額料金は手頃ですが、高度な機能を実現するためには有料アプリの導入が必要になるケースがあります。翻訳アプリ、関税計算アプリ、マーケティング自動化アプリなど、複数のアプリを契約すると、月々のランニングコストが想定以上にかさむ可能性があります。導入するアプリは本当に必要なものだけに絞り込み、無料プランや試用期間を活用して費用対効果を検証することが大切です。

まずは標準機能で運用を開始し、必要に応じてアプリを追加する段階的なアプローチが賢明です。各アプリの料金体系を事前に確認し、総コストを把握しておくことが必要です。コスト管理を怠ると、収益性が悪化する恐れがあります。

Shopifyの料金

料金体系とコスト構造について解説します。基本プラン、マーケット数の制限、決済手数料、外部決済について見ていきましょう。

基本プランの月額料金

Shopifyには主に3つの基本プランがあり、2026年時点での月額料金は以下の通りです。ベーシックプランは月額4,850円(年12回請求)または月額換算3,650円(年1回請求)で、ECサイト構築から公開に必要な機能が揃っています。Growプランは月額13,500円(年12回請求)、Advancedプランは月額58,500円(年12回請求)または月額換算44,000円(年1回請求)となっています。

年間一括払いを選択することで、約25%のコスト削減が可能です。事業規模や必要な機能に応じて、適したプランを選択しましょう。プラン変更はいつでも可能なため、まずはベーシックプランから始めることもおすすめです。

マーケット数の制限

プランによって作成できるマーケット数に制限があります。ベーシックプランとShopifyプランでは最大3つのマーケットを作成でき、プレミアムプランでも最大3つのマーケットを作成可能です。プレミアムプランで3つ以上のマーケットが必要な場合は、1つごとに追加料金が発生します。

最初は主要な市場に絞り込み、1〜2カ国でスタートすることがおすすめです。少しずつ市場を拡大していくことで、リスクを抑えた運用ができます。マーケット数の制限を考慮して、優先順位を決めることが大切です。

決済手数料の詳細

Shopifyでは、商品が売れた際に決済手数料が発生します。Shopify Paymentsを利用した場合、国内発行のクレジットカードでの決済手数料は、ベーシックプランで3.55%、Shopifyプランで3.4%、プレミアムプランで3.25%です。海外で発行されたクレジットカードやAmerican Expressでの決済には、ベーシックプランで3.9%、Shopifyプランで3.85%、プレミアムプランで3.8%の決済手数料がかかります。

上位プランほど決済手数料率が低くなるため、取引量が多い場合は上位プランの方がコストメリットがあります。 月間の取引額と決済手数料を試算し、総コストを比較することが求められます。決済手数料は売上に直接影響するため、慎重な検討が必要です。

外部決済サービスの手数料

Shopify Payments以外の外部決済サービスを利用する場合は、取引手数料が別途発生します。ベーシックプランで2.0%、Shopifyプランで1.0%、プレミアムプランで0.6%の取引手数料がかかるため、コスト面ではShopify Paymentsの利用が有利です。また、ストアの支払い通貨とは異なる通貨で支払いを受け取る場合、通貨両替手数料が別途発生することも考慮する必要があります。

外部決済サービスを利用する場合は、そのサービスの決済手数料とShopifyの取引手数料の両方が発生します。総コストを正確に把握し、最もコスト効率の良い決済方法を選ぶことがポイントです。決済方法の選択は、収益性に大きく影響を与える要素です。

Shopify越境ECの設定方法

実際の導入手順について解説します。 ここでは販売国の設定、多言語・多通貨の実装、国際配送の設定という3つのステップから見ていきましょう。

販売国を設定する

Shopifyでの越境EC設定は、管理画面の「設定」から「マーケット」を選択し、「マーケットを作成」という流れです。マーケット名(例:「北米」「ヨーロッパ」など)を入力し、「国/地域を追加」をクリックして、販売したい国を選択します。まずはターゲットを1〜2カ国に絞り、スモールスタートで始めるのがおすすめです。

各マーケットごとに言語、通貨、価格設定を個別に調整できます。国ごとの特性を理解し、適した設定を行うことが成功するためのポイントです。段階的に市場を拡大していくことで、リスクを抑えた運用が可能です。

多言語・多通貨を設定する

Shopify公式の無料アプリ「Translate & Adapt」をインストールすれば、簡単にサイトを多言語化できます。アプリを開き、「言語を追加」から翻訳したい言語を選択し、商品名や説明文などを言語ごとに手動で翻訳するか、自動翻訳機能を利用可能です。多通貨対応は、管理画面の「設定」から「マーケット」で設定したいマーケットを選択し、「通貨と価格設定」の項目で販売したい国の通貨にチェックを入れることで完了します。

翻訳の品質は、購入率に直接影響を与えます。自動翻訳の結果を確認し、必要に応じて手動で修正することがおすすめです。現地の言語で適切な表現を使うことで、顧客の信頼を獲得できるでしょう。

国際配送と関税を設定する

国際配送の設定は、管理画面の「設定」から「配送と配達」へ移動し、「エリアを作成」をクリックして、国ごとに送料を設定します。関税については、DDU(購入者が関税を支払う方法)とDDP(販売者が関税を元払いで支払う方法)の2つの方法があります Shopifyでは、チェックアウト画面で関税と輸入税の見積もり額を表示する設定が可能で、購入者が事前にコストを把握できるようにすることでトラブルを減らせるでしょう。

送料設定は、顧客の購入意欲に大きく影響します。競合他社の送料を調査し、適切な価格帯を設定することが求められます。関税の透明性を確保することで、配達時の追加請求によるトラブルを回避できるでしょう。

まとめ

Shopify越境ECは、50言語・130通貨に対応し、海外販売に必要な機能が標準装備されており、月額4,850円から始められるコストパフォーマンスの高さが魅力です。Shopify Marketsを活用すれば、複数の国や地域への販売を一元管理でき、効率的なグローバル展開が可能となります。自力での集客が必須であることや、アプリ追加によるコスト増加、税務・法務の専門知識が必要といった注意点も存在します。 ターゲット市場の徹底的なリサーチと、現地の商習慣に合わせた決済・配送方法の導入、継続的な改善サイクルの確立が、越境ECで成功するための鍵です。Her lip toのような日本企業の成功事例も増えており、適切な戦略と運用により、海外市場での売上拡大を実現できるでしょう。

この記事を書いた人

ロジレス編集部

ロジレス編集部は、EC事業者・倉庫事業者さまに向けて業務改善や売上拡大のヒントをお届け。 システムの効果的な活用方法から業界ニュースまで、現場目線で情報を発信しています。

※掲載内容は執筆時点の情報に基づいており、正確性や最新性を保証するものではありません。内容が誤っている可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

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