ECコンサルとは?費用相場から選び方まで徹底解説

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EC事業で売上が思うように伸びない、専門知識を持つ人材が不足しているといった課題を抱える事業者が増えています。本記事では、ECコンサルの基本的な役割から費用相場、選定のポイント、さらに導入すべきタイミングまで、わかりやすく解説します。

この記事の結論

  • ECコンサルは現状分析から戦略立案、実行支援まで幅広い業務を担当する専門家である
  • 費用相場は月額5万円から50万円程度で支援内容により大きく異なる
  • 売上が伸び悩んだタイミングや新規立ち上げ時の導入が効果的である
もくじ

ECコンサルの基本的な役割

ECコンサルは、ECサイトの売上向上や運営効率化を支援する専門家です。ここでは、その役割や提供価値について見ていきましょう。

ECサイト運営の課題を解決する専門家

ECコンサルは、ECサイトの売上向上や運営改善を目的として、専門的な知識と経験を提供する存在です。売上が伸びない、運営コストがかかりすぎている、適切な在庫管理ができていないといった課題に対して、具体的な解決策を提示します。

サイトを分析してCVR(コンバージョン率)を改善したり、商品の売り方や顧客体験(UX)を見直したりと、専門的なアプローチで売上向上の道を示してもらえます。データに基づく提案が強みであるため、実績のある手法を活用できる点が魅力です。

分析から実行までサポート

ECコンサルが提供する支援は、現状分析から始まります。売上データ、アクセス解析データ、広告運用データなどを集めて課題を洗い出していきます。

その後、サイトのUI/UX上の問題、CVR(コンバージョン率)の低下要因、リピート率や客単価の伸び悩みといった課題を特定し、改善策の実行まで一貫して支援してくれます。

最新トレンドと専門知識の提供

膨大な情報の中から、自社ECサイトに必要な知識やトレンドを厳選して提供してくれる点も大きな価値です。ECを取り巻くビジネス環境は、日々ものすごいスピードで変化し続けています。

ECコンサルタントは、常に業界の最前線で多種多様な企業の支援を行っているため、数多くの成功事例や失敗事例を含めた生きたノウハウを豊富に蓄積しています。自社だけでは得られない情報を活用でき、変化への対応力が高まります。

ECコンサルが担う業務内容

ECコンサルの業務範囲は、データ分析やマーケティング戦略の立案から、在庫管理・物流オペレーションの効率化提案まで多岐にわたります。ここでは、具体的な業務内容を段階ごとに紹介します。

現状分析とデータに基づく課題特定

ECコンサルの業務は、まず現状分析から始まります。購買データや顧客行動データを収集し、リピート率や客単価の傾向を把握したうえで、在庫管理や物流オペレーションの課題まで洗い出します。数字に基づいた分析から改善の優先順位を明確にし、効率的なアクションプランにつなげていくのが特徴です。

戦略立案と施策の提案

ターゲット・商品・競合を踏まえた販売戦略の設計を行います。集客チャネル(SEO、SNS、広告など)の選定と施策立案、コンバージョン率(CVR)向上のためのUI改善や導線設計など、具体的な提案を受けられます。

KGI(重要目標達成指標)として売上目標や利益目標など最終的なゴールの達成度を測る指標を設定するため、明確な目標に向けた実行可能な計画を立てられます。

実行支援と改善のサイクル構築

戦略立案だけにとどまらず、実行部分まで伴走する支援が受けられるのが特徴です。施策効果測定として、売上、CTR、CVR、LTVなどの指標をモニタリングし、カート離脱率や離脱ポイントを分析して広告やプロモーション施策の改善点を洗い出します。

A/Bテストを活用して異なる施策を比較し、その効果を検証することで、最適な施策を定量的に評価しながら実行できます。

ECコンサルの種類と費用相場

ECコンサルは支援内容によって大きく3つのタイプに分かれ、費用も異なります。自社の課題や予算に合った選択が重要です。

アドバイザリー型の特徴と費用

アドバイザリー型のECコンサルは、データ作成やそれに基づいたアドバイスを提供します。連絡手段はメールやチャットなどオンラインで完結することが多く、コンサルタント側の負担が小さいのが特徴です。

費用の目安は月額5万円程度で、日常的な運営でのアドバイスやフィードバックを中心に、自社である程度運営が進んでいる企業に適しています。

支援タイプ月額費用目安支援内容適した企業
アドバイザリー型月額5万円程度データ作成・アドバイス提供自社である程度運営が進んでいる企業
戦略立案型月額10万円〜20万円程度リサーチ・戦略立案・実行手順提案専門的なアドバイスや改善提案を求めている企業
運営代行型月額30万円〜50万円程度広告運営・ページ制作・業務代行リソース削減・短期間での売上向上を目指す企業

アドバイザリー型は低コストで始められるため、運営の基盤がある企業向けです。

戦略立案型の特徴と費用

リサーチから戦略立案、実行手順まで提案してくれるのが戦略立案型です。定例の打ち合わせが含まれ、クライアントは定期的にコンサルタントと面談を行い進捗や課題の共有ができます。

費用の目安は月額10万円から20万円程度で、サイトのUI/UX改善提案、SEO施策の提案、広告運用の最適化といった専門的なアドバイスや改善提案を求めている企業に向いています。

運営代行型の特徴と費用

広告運営やWEBページ制作などを部分的に請け負う会社もあれば、ECサイト運営に関する業務のすべてを代行する会社もあります。SEO対策の実施、広告キャンペーンの運用、商品ページの改善作業といった実働を依頼できるのが特徴です。

費用の目安は月額30万円から50万円程度で、自社リソースを削減してコア業務に集中したい企業や、ECサイト運営を効率化し売上向上を短期間で実現したい企業におすすめです。

ECコンサルを導入すべきタイミング

ECコンサルの導入は、適切なタイミングで行うことで効果を最大化できます。ここでは、導入を検討すべき代表的な3つの場面を紹介します。

売上が伸び悩み社内の施策が限界と感じた時

ECサイトを運営していると、売上が伸びない、広告費を増やしても以前のように効果が出なくなってきたという壁にぶつかることがあります。集客のためにブログ記事を増やしたり、SNSでの情報発信を強化したり、魅力的なセールを企画したりと、社内で考えられる限りの施策をやり尽くして手詰まり状態になってしまうケースが少なくありません。

社内の人間だけで議論していると、どうしても視野が狭くなりがちで、知らず知らずのうちに同じような施策の繰り返しに陥ってしまいます。このような時こそ、ECコンサルティングの導入を検討する絶好のタイミングです。

専門知識を持つ人材が不足し改善が進まない場合

現代のECサイト運営は、非常に高度で幅広い専門知識を必要とする複雑な業務となっています。検索エンジンで上位に表示させるためのSEOの知識、効果的な広告運用のノウハウ、そして膨大なデータを分析して顧客の行動を深く理解するスキルが必要です。

やりたいことや改善すべき点はたくさんあるのに、それを実行できる人がいないというもどかしい状況で、サイトの改善がなかなか進まないケースは決して少なくありません。多様なスキルが求められるなか人材確保が難しい場合は、専門家の活用が有効な解決策となります。

新規立ち上げや事業拡大で失敗したくない時

これからECサイトをゼロから立ち上げる、あるいは既存の事業に加えて新しいジャンルでEC事業に挑戦するといったタイミングは、会社の将来を大きく左右する局面です。EC事業の成功は、実はサイトをオープンする前の準備段階でその多くが決まってしまうからです。

専門家であるコンサルタントは、客観的な市場調査や競合サイトの徹底的な分析を通じて、これから始めようとしている事業に本当に勝算があるのかを冷静に判断してくれます。

ECコンサルを活用するメリット

ECコンサルの活用には、専門知識の即時活用や客観的な視点の獲得など、社内だけでは得られない多くのメリットがあります。

専門知識とノウハウの即時活用

ECコンサルティングを依頼すると、専門家によるサイト分析、課題特定、戦略立案、施策提案など多岐にわたるサービスを受けられます。自社だけで試行錯誤を繰り返すよりも、はるかに効率的に売上向上というゴールに向かうことが可能です。

時間という、ビジネスにおいて最も貴重なリソースを無駄にすることなく、成功への最短ルートを走れることこそ、ECコンサルティングを導入する最大のメリットといえます。

客観的な視点による課題発見

ECコンサルに現状のECサイト運営を見てもらうことで、自分たちだけでは気づけない課題を発見できることもあります。社内の常識や過去の成功体験といった先入観にとらわれることなく、なぜこのページの離脱率が異常に高いのか、なぜ競合のあの商品は価格が高いのに売れているのかといった、事業成長のボトルネックとなっている本質的な課題を的確に洗い出してくれます。

リソース不足の解消と業務効率化

運営代行などを利用すれば、リソース不足を補いながら効率よく事業を回していけます。データ分析やレポーティングといった専門的かつ煩雑な業務を専門家に任せることで、社内の担当者はこれらの作業から解放されます。

その結果として生まれた貴重な時間を、自社にしかできない売上に直結するコア業務に集中できる環境が整います。

社内人材の育成と組織の強化

優れたコンサルタントは、なぜその施策を行う必要があるのかという戦略的な背景や、データ分析の基本的な考え方、施策を実行する上での具体的なノウハウなどを社内の担当者と共有してくれます。コンサルタントと一緒にプロジェクトを進めること自体が、社内の担当者にとって最高のOJT(On-the-Job Training)の機会となります。

将来的には、コンサルタントの支援がなくても自社の力だけでECサイトを成長させていける、自走できる組織を構築することにもつながっていきます。

ECコンサル選定時の重要ポイント

ECコンサル会社にはそれぞれ得意分野があるため、自社との相性を見極めることが成果を左右します。ここでは、選定時に確認すべき4つの観点を紹介します。

自社の課題に類似した実績の確認

ECコンサル会社を選ぶ上で最も大切なのが、その会社が持つ実績や得意分野が、自社の商材や抱えている課題としっかりとマッチしているかを確認することです。アパレルECの実績が豊富な会社、健康食品といった食品ECの売上を伸ばすのが得意な会社、あるいは企業間取引であるBtoBのECサイトに特化した会社など、それぞれに専門性があります。

運営実績が豊富なほど、さまざまな業界や状況に対応してきた証拠であり、ノウハウも蓄積されているはずです。

支援範囲と自社ニーズの合致度

提案されたサービスの範囲内で自社の課題が解決されそうか、得意分野と自社の課題が合致しているかを確認することが求められます。過去に自社に似た企業やジャンルでの支援実績があれば、自社特有の課題に対し的確なサポートやアドバイスを受けられる可能性が高くなります。

実際に一度打ち合わせをして、コミュニケーションに違和感がないか、自社の課題に対して的確な提案をしてくれるかどうかもみておくと安心です。

料金体系と契約条件の明確性

料金体系や契約条件が明示されているかを確認することが大切です。提示された料金体系が自社の予算や事業のフェーズに合っているか、そして提供されるサービス内容に対して、その金額が妥当であるかをしっかりと見極めることがポイントです。

最新情報のキャッチアップ体制

ECサイトやECモールの最新情報を常にキャッチアップしているコンサルティング会社を選定することも大切です。楽天市場やAmazonなどのECモールでは、頻繁にシステムやアルゴリズムのアップデートが行われるため、コンサルティング会社が最新情報をキャッチアップしていれば情報の共有を求めることができます。

競争の激しいEC市場において、最新情報をキャッチアップできていないと、ユーザーニーズに応えられず、競合との優位性が失われてしまうリスクもあります。

ECコンサル活用時の注意点

ECコンサルを活用する際には、費用対効果やノウハウの蓄積、コミュニケーション体制など、事前に把握しておくべきポイントがあります。

コストと期待効果のバランス

ECコンサルの料金は相場があまり知られていないため、予算を組むどころか、依頼のイメージがわかない担当者が少なくありません。費用が高額になるケースが多い一方、小規模な変更や柔軟な対応が難しい場合も考慮する必要があります。

検討する際には自社が抱える課題とECコンサル会社が提供するサービス内容を照らし合わせて、予算を決めておくとよいでしょう。

自社ノウハウの蓄積

ECコンサルに頼りすぎると、自社の担当者がノウハウを学ばず、依存してしまうリスクがあります。契約終了後に運営が回らなくなる可能性もあり、コンサルがいなくなったら広告運用やデータ分析ができなくなったという事態も起こり得ます。

幅広い業務をコンサルティング会社だけに任せてしまうと、将来自社で内製化したい場合にノウハウが蓄積されていない可能性があるため、コンサルタントへスキルやノウハウの共有を依頼する対策が必要です。

連絡体制とコミュニケーション

コンサルタントの問題解決のスピードが遅い、一度の連絡に1週間以上かかることがあるといった場合、迅速な改善が難しくなります。依頼したこと以外対応してくれない、コンサルタントから問題点の抽出や改善策の提案がないといった指示待ちの状態では、自社の課題に積極的に取り組む姿勢が不足しています。

問い合わせした際に具体的な事業ヒアリングをしない会社は、支援策が的外れである可能性があるため注意が必要です。

利益改善への視点

売上拡大の提案だけで利益改善は考慮されていない、コスト削減の提案がないといった場合、長期的な事業成長につながりにくくなります。売上の向上を目指すあまり、利益面をおろそかにする会社も存在するため、利益改善も意識したサポートを提供するコンサルティング会社は貴重です。

会計の知識があり利益面のアドバイスを受けられるコンサルティング会社を選ぶことが大切です。なお、EC運営においては物流コストの見直しも利益改善の大きなポイントです。たとえばLOGILESSのようなOMS・WMS一体型の自動出荷システムを活用すれば、受注から出荷までの作業を自動化し、物流オペレーションにかかる人件費やミスによるコストを大幅に削減できます。

まとめ

ECコンサルは、EC事業の売上向上や運営改善を実現する専門家として、現状分析から戦略立案、実行支援まで幅広い役割を担います。費用相場は支援内容により月額5万円から50万円程度と幅があり、アドバイザリー型、戦略立案型、運営代行型の3つに大きく分類されます。

導入すべきタイミングとしては、売上が伸び悩み社内の施策が限界と感じた時、専門知識を持つ人材が不足している場合、新規立ち上げや事業拡大で失敗したくない時が挙げられます。自社の課題に類似した実績を持ち、支援範囲と自社ニーズが合致し、最新情報をキャッチアップしているコンサル会社を選ぶことで、専門知識の活用とリソース不足の解消が実現し、売上向上への道筋が明確になります。

また、ECコンサルの導入と合わせて、バックヤード業務の効率化も検討したいポイントです。LOGILESS(ロジレス)は、OMS(受注管理)とWMS(倉庫管理)が一体となったEC自動出荷システムで、受注から出荷までの90%以上を自動化できます。国内主要モール・カートとAPI連携済みのため、複数チャネルの在庫をリアルタイムで一元管理でき、初期費用も無料です。利用社数は1,500社以上、年間4,000万件以上の出荷をサポートしている実績があります。

さらに、LOGILESSではECサイト構築会社や運営代行会社などのパートナー企業の紹介も行っています。ECコンサルに関する相談を受け付け、お問い合わせ内容に応じて適切なパートナー企業を紹介してもらえるため、「どのコンサル会社に依頼すればよいかわからない」という方も安心です。まずはLOGILESSの公式サイトからお気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

Q. ECコンサルに依頼してから成果が出るまでどのくらいかかりますか?

一般的には3〜6か月程度を目安にしている企業が多いです。ただし、課題の内容や施策の種類によって期間は異なります。広告運用の最適化であれば比較的早く効果が見えやすい一方、SEO施策やブランディングは半年〜1年ほどかかるケースもあります。コンサルタントと目標設定を行い、短期・中長期の成果指標を明確にしておくことが重要です。

Q. 小規模なECサイトでもECコンサルを利用する意味はありますか?

小規模であっても、専門家の視点を取り入れることで改善のスピードが上がるため、十分に活用する価値があります。月額5万円程度のアドバイザリー型であれば低コストで始められ、自社だけでは気づけなかった課題の発見や、効率的な集客方法のアドバイスを受けられます。限られたリソースで最大限の成果を出したい小規模事業者にこそ、コンサルの活用は効果的です。

Q. ECコンサルと運営代行の違いは何ですか?

ECコンサルは主に分析・戦略立案・アドバイスを行い、実行は自社で進めるスタイルが基本です。一方、運営代行は広告運用やページ制作、受注処理など実務そのものを外部に委託するサービスです。ただし、近年はコンサルティングと運営代行を組み合わせた支援を提供する会社も増えており、自社のリソース状況に応じて使い分けることがポイントになります。

この記事を書いた人

ロジレス編集部

ロジレス編集部は、EC事業者・倉庫事業者さまに向けて業務改善や売上拡大のヒントをお届け。 システムの効果的な活用方法から業界ニュースまで、現場目線で情報を発信しています。

※掲載内容は執筆時点の情報に基づいており、正確性や最新性を保証するものではありません。内容が誤っている可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

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