ECのミカタ共同調査!物流代行サービスや受注/倉庫管理システム導入のポイントは?

「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート
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株式会社ロジレスとECのミカタ(ミカタ株式会社)が共同で行った調査により、物流効率化サービス導入のメリット・デメリットが明らかになったので、調査結果の一部をお伝えします。

各効率化サービス(物流代行サービス/受注管理システム/倉庫管理システム)の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ECのミカタと共同調査を行った背景

経済産業省が発表した2018年のBtoC-EC市場規模は約18兆円で、さらに前年比9%増の割合で伸びています。
EC市場規模が拡大する一方で、ECサイト運営の人手不足などの問題が深刻になってきています。
このままだと、ECの需要は増えていくものの、需要を補えなくなるかもしれません……。

つまり、これまで当然だった”翌日配送”のような便利なサービスが受けられなくなってしまいます。
物流危機からECの未来を守り、進化させることをミッションに置いている当社としては急ピッチでEC事業者が抱える課題を明らかにして、業界全体で課題解決できる仕組み・サービス・システムを創っていく必要があります。

経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果
(出所:経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果)
もくじ

EC事業者329社への調査から判明した物流代行を利用するメリット・デメリットとは?

物流代行とはピッキング・出荷などの業務を代行してくれるサービス

物流代行とは、在庫の保管や出荷業務(ピッキング、梱包、出荷など)を行ってくれるサービスです。

物流代行について詳しく知りたい方は「物流代行サービス導入前に知っておきたい仕組みやメリット・デメリットをご紹介します」もあわせてご覧ください。

こちらのLOGILESSお役立ち資料でも詳しく解説しているのでダウンロードしてみてください。

ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法 物流アウトソーシングの利用
(LOGILESSお役立ち資料:【決定版】ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法<ダウンロード可能>)

物流代行サービスを利用した結果「業務効率化が進んだ」EC事業者が57%

ではさっそくEC市場の調査結果から判明した物流代行を利用するメリットを解説していきます。

「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査レポート 物流代行のメリット
(LOGILESSお役立ち資料:「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート<ダウンロード可能>)

物流代行サービスのメリットは大きく2つあります。

1つ目は、業務効率化が進むことです。

物流代行サービスを利用することで、商品の検品や出荷作業をする必要がなくなります。やるべき業務がなくなることで、商品開発など他社との競争に欠かせないマーケティング活動などにリソースを集中させられます。

2つ目は、自社で労働力を確保しなくてもよくなることです。

商品が売れだすと、出荷作業を手伝ってもらうためにアルバイトを雇う必要が出てきます。物流代行サービスを利用することで、出荷作業をする必要がなくなり、新たに人を雇う必要もなくなります。

その結果、アルバイトを雇う費用を削減できたり、アルバイトを教育する時間を削減できたりします。

まとめると、物流代行サービスを利用することで、自社で特段行う必要のない作業(在庫保管や出荷作業など)がなくなり、新たなリソースを生み出せることがメリット。

一方で、物流代行サービスに「状況に応じた柔軟な対応ができなくなった」などのデメリットもある

やはり物事には良い面と悪い面があるもの。

物流代行サービスを利用することで感じる課題にはどのようなものがあるのでしょうか?

「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査レポート 物流代行に感じたメリット2
(LOGILESSお役立ち資料:「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート<ダウンロード可能>)

物流代行サービスを利用すると、「状況に応じた柔軟な対応ができなくなった」課題があるようです。

自社で出荷作業をする場合は、出荷情報が変更されたとしてもすぐに対応できますが、出荷作業を外部に委託していると、柔軟な対応ができなくなることもあります。

例えば「商品Aをギフトラッピングしたい」という注文があったとき、自社出荷の場合は商品Aにギフトラッピングをするだけで対応できます。一方で、物流代行サービスを利用すると、ギフトラッピング用の包装紙を用意してもらったり、注文書に”要ギフトラッピング”と書いたりなどの対応をしなければいけません。

物流代行を選ぶときのポイントは「自社に合った柔軟な対応をしてくれるか」

これまで述べてきた物流代行サービスのメリット・デメリットを踏まえ、実際に物流代行サービスを選ぶとき、「どのようにポイントを洗い出せばよいか」少しまとめておきましょう。

先程も述べたように、物流代行サービスで課題となるのが柔軟な対応ができなくなること。
これを念頭に置き、物流代行を選ぶ際はまず次のことをやってみましょう。

  • 自社で「柔軟な対応が必要になる」のはどのようなパターンか洗い出す
  • 洗い出したパターンを物流代行業者が対処してくれるかどうかを調べる

コストは大丈夫なの?

「物流代行サービスを利用すると、むしろコスト高くなるんじゃないの?」と考えているEC事業者も中にはいるのではないでしょうか?
今回の調査で多くのケースでは、物流代行サービスを利用することでコスト削減できていると回答しています。

しかし実際のところ、物流代行サービスを利用することで効率化はできたものの、利用前よりもコストが高くなったケースもあります。

そのため、自社出荷する場合のコスト(人件費、工数など)を算出し、物流代行サービスの利用料と比較できる準備をしておきましょう。

物流代行サービス導入前に知っておきたい仕組みやメリット・デメリットをご紹介します」で、物流代行サービスを検討する際のポイントを解説していますので、物流代行サービスを検討している方は参考にしてください。

調査結果からわかる受注管理システム(OMS)を利用するメリット・デメリットとは?

受注管理システム(OMS)とは自動で受注情報などを確認できるシステム

まず、受注管理システム(OMS)とはどのようなシステムか説明します。

受注管理システム(OMS)とは、ネットショップで受けた注文情報を自動的に取り込み、出荷指示に変えるシステムです。

注文情報の自動取込の他にも、入金管理や注文受付メールの自動送信なども行うことができます。

受注管理システム(OMS)を使うことで、受注ステータスの管理や複数サイトの一元管理など、受注処理に関する業務を効率化できます。

詳しくは下記の資料でも解説しております。

【決定版】ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法 ①受注管理システム
(LOGILESSお役立ち資料:【決定版】ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法<ダウンロード可能>)

受注管理システム(OMS)を選ぶ主なポイントは「機能の充実性」

EC市場の調査結果から判明した受注管理システム(OMS)を選ぶ際のポイントについて解説します。

受注管理システム(OMS)を現在利用しているEC事業者が、何を基準に受注管理システム(OMS)を選んだか、そして利用中のシステムに感じている課題をもとに、新しく受注管理システム(OMS)を導入するときに注目すべきポイントを明らかにします。

では、まず受注管理システム(OMS)を選んだ理由について解説していきます。

「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査レポート 受注管理システムを選ぶ基準
(LOGILESSお役立ち資料:「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート<ダウンロード可能>)

受注管理システム(OMS)を選んだ主な理由は「機能の充実さ」です。

約42%のEC事業者は、どこまで自動で処理できるかなど、機能の充実性を重視して受注管理システム(OMS)を選んでいます。

他にも、「価格の安さ」や「操作性の良さ」も選ぶ際の基準になっているようです。

次に、EC事業者が受注管理システム(OMS)のどのような点に課題を感じているかについて解説します。

「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート 受注管理システムに感じる不満
(LOGILESSお役立ち資料:「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート<ダウンロード可能>)

受注管理システム(OMS)に感じている課題として最も多かったのは、「機能が不十分」であること。

実際に受注管理システム(OMS)を使ってみてると、EC事業者の中には、機能が不足していることを課題に感じるところもありました。

まとめると、受注管理システム(OMS)を選ぶ際のポイントは「機能の充実性」にあるようです。

受注管理システム(OMS)を導入しているEC事業者のうち40%以上が機能の充実さを基準に選んでいます。

一方で、機能の充実性を重視せずに受注管理システム(OMS)を選んでしまうと、使用していくうちに機能の足りなさに課題を感じていくようです。

調査結果からわかる倉庫管理システムを利用するメリット・デメリットとは?

倉庫管理システム(WMS)とは出荷データの取込などを正確かつスピーディーに実現できるシステム

まず、倉庫管理システム(WMS)とはどのようなシステムか説明します。

【決定版】ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法 ②倉庫管理システム
(LOGILESSお役立ち資料:【決定版】ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法<ダウンロード可能>)

倉庫管理システム(WMS)とは、倉庫作業を、正確かつスピーディーに実現するシステムです。

倉庫内にある在庫の場所を正しく把握したり、賞味期限が切れないよう管理したりできます。

受注管理システム(WMS)を使うことで、在庫差異や出荷ミスなどを防ぎ、効率的な出荷作業ができるようになります

倉庫管理システム(WMS)を選ぶポイントは「利用料金の安さ」

倉庫管理システム(WMS)について理解できたところで、調査結果から判明した倉庫管理システム(WMS)を選ぶ際のポイントについて解説します。

ここでは、倉庫管理システム(WMS)を現在も利用しているネットショップが、何を基準に倉庫管理システム(WMS)を選んだか、そして利用中のシステムに感じている課題をもとに、新しく倉庫管理システム(WMS)を導入する際に注目すべきポイントを明らかにします。

まず、倉庫管理システム(WMS)を選んだ理由について解説していきます。

「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査レポート 倉庫管理システムを選ぶ基準
(LOGILESSお役立ち資料:「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート<ダウンロード可能>)

倉庫管理システム(WMS)を選んだ主な理由は「利用料金の安さ」です。

それ以外では「利用料金が安いから」「物流倉庫やコンサルティング会社にオススメされたから」などの理由で選ぶことが多いようです。

これらの結果から、多くのネットショップは倉庫管理システム(WMS)を比較・検討して、じっくり選択することは少ないと言えます。

次に、倉庫管理システム(WMS)のどのような点に課題を感じるかについて解説します。

「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート 倉庫管理システムに感じている課題
(LOGILESSお役立ち資料:「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査ポート<ダウンロード可能>)

倉庫管理システム(WMS)に感じている課題として最も多かったのは、「機能が不十分」であること。

実際に使ってみると、必要な機能がついていなかったり、オプションで付ける必要がでてきたりといったことがあるようです。

倉庫管理システムを選ぶときは、自社が必要とする機能が備わっているか事前調査が大切だと言えます。

利用を始めたあとで、「必要な機能がついていない」「サポートが不十分」といった課題に気づく場合が多いようです。

そのため、倉庫管理システム(WMS)を導入する目的を明確にしたり、導入するシステムは使いやすいか、サポートはしっかりしているかなど、倉庫管理システム(WMS)について下調べをすることも重要です。

まとめ

本記事では、ロジレスが実施したネットショップの課題調査で得られたデータを元に、物流代行サービス・受注管理システム(OMS)・倉庫管理システム(WMS)、それぞれを選ぶときのポイントについてまとめました。

  • 物流代行は柔軟な対応ができるか
  • 受注管理システム(OMS)は機能の充実
  • 倉庫管理システム(WMS)は必要な機能があるか事前に調査する

本記事で紹介したデータは、『LOGILESSお役立ち資料:「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査レポート』を元に作成しています。本記事で紹介していないデータもありますので、さらに詳しく知りたい方は、ダウンロードしてみてください。

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