企業情報
| 企業名 | 株式会社MiRii MeRii |
| 事業内容 | 主にレディース・メンズのファッションアイテムやアクセサリー、雑貨をセレクトショップ「Lino Ulu(リノウル)」として楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどで販売。 |
| 取り扱い商材 | アパレル、生活雑貨 |
| 販売モデル | ECモール |
| EC開始時期 | 2019年9月 |
| LOGILESS導入時期 | 2025年7月 |
| 導入前の課題 | ①受注管理システムを使っていたものの、手作業が多く、休日や深夜に業務することもあった。 ②自社倉庫やRSL(楽天スーパーロジスティクス)など複数拠点の在庫管理が煩雑だった。 ③特定のスタッフしかできないなど業務が属人化していた。 |
導入後の効果 | ①75%以上の業務が効率化され、売上アップに繋がる業務を強化できるようになった。 ②複数拠点の在庫を一元管理できるようになり、在庫ズレがなくなった。 ③業務が標準化され、パートスタッフが誰でも運用できる体制になった。 |
多くのEC事業者が直面する「売上の拡大」と「バックヤード業務の増加」というジレンマ。 アパレルや生活雑貨を複数のECモールで展開し「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2025」も受賞した「Lino Ulu」を運営する株式会社MiRii MeRii様も同様の課題を抱えていました。ECの売上拡大に伴い受注管理システム(OMS)を導入したものの、業務改善の効果が限定的であり、作業工数が減らないという課題を抱えておりました。
そんなMiRii MeRii様が既存のシステムからLOGILESSへ乗り換えた背景や導入効果など業務改善の裏側をインタビューさせていただきました。
取材者プロフィール

宮澤 様:ジェネラルマネージャーとして、EC全体を統括し、標準化された運用体制の構築を推進。
峰 様:受注管理やカスタマー対応を担当。LOGILESSも含めた各種システム担当者との窓口となり、現場の課題を解決。
横道 様:在庫管理を担当。自社倉庫の仕入れや発送、棚卸だけでなく、RSLやFBAなど複数拠点の在庫を1人で管理。
LOGILESSを導入するまで
受注管理システムを導入しても減らせなかった作業工数
── まずは、御社の事業内容と、LOGILESS導入以前の課題について教えてください。
宮澤様:株式会社MiRii MeRiiとしては2019年9月からEC事業を行っています。アパレルやアクセサリー、生活雑貨などを「Lino Ulu」というショップ名で、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどで販売しています。特に、ショーツやナイトブラが人気で、楽天ではショップ・オブ・ザ・イヤーをはじめとした数多くの受賞歴があり、ありがたいことにレビューも高評価をいただいています。

LOGILESSを導入する前に別の受注管理システム(OMS)を導入していました。導入したことで、楽天で1個売れたら他のECの在庫を1個減らすというようなECモール間での在庫連携は自動でできるようになりました。ただ、「倉庫との在庫連携」や「出荷データの連携」などシステムでカバーしきれない部分があり、これまで通りスプレッドシートを駆使せざるを得ないという状況でした。
峰様:当時は「スプレッドシート地獄」でした(笑)。 システムだけでは業務が回らず、各モールから受注データをCSVで吐き出し、それをGoogleスプレッドシートに取り込んで加工し、またシステムに戻す…という作業を繰り返していました。販売しているECモール毎にスプレッドシートがあり、さらに別で、在庫管理用など複数のシートが必要でした。
特に大変だったのが、メール便の「クリックポスト」の処理です。クリックポストのCSV取込には「1行30文字以内」という制限があります。そのため、スプレッドシートに関数を組んで、長い住所を自動で分割したり、番地抜けを検知して色を変えたり、複数商品購入時の梱包サイズを判定したり…ということを目を凝らしながら、手作業でやっていました。
── 確かにそれは大変ですね…ミスできないプレッシャーもありますしね…
峰様: そうですね…これらの作業は出荷するための準備になるので、パートさんが出社する朝9時までに終えなくてはならないというタイムリミットもありました。 そのため、前日の夜中や当日の早朝にデータ加工を行い、朝一番に帳票を出せるように準備するという日もありました。細かいデータを無心でチェックし、終わったら専用のエクセルに流し込んで、印刷して…という作業を繰り返していたんです。
横道様: 在庫管理も綱渡りでしたね。私たちは「自社倉庫」だけでなく「RSL(楽天スーパーロジスティクス)」や「FBA(フルフィルメント by Amazon)」など複数の拠点で在庫を持っています。 以前のシステムでは、これら複数の在庫場所をシステム上で正確に連携・管理することが難しく、結局は人が目で見て、システム上の数字を手入力で書き換えていました。特にRSLの在庫と自社在庫の振り分けは、常にヒヤヒヤしながらスプレッドシートで管理をしていました。
LOGILESS導入の決め手
現場の負担軽減と業務の標準化へ
── システムを変えようと思ったきっかけを教えていただけますか?
宮澤様: 社長と私が「このままではいつか現場が破綻する」と危機感を持ったのがきっかけです。現場のスタッフは責任感が強いので、どんなに大変でも今のフローで頑張ろうとしてくれます。ただ、自動化できるところは自動化して、できるだけ業務を標準化して、社員だけでなく、パートの方も誰でもできるという運用体制を構築しようと思いました。
横道様:当時は今やっている作業が当たり前だと思っていたので、自動化できるという発想が現場としてはありませんでしたね。なので、不満が溜まっていたとかでもなく、みんなで声を掛け合って、協力してやっている状態でした。
── LOGILESSをどのように知りましたか?
宮澤様: 3年前の2023年くらいに社長が「倉庫管理システム(WMS)」を調べる中でインターネットで見つけたと聞いています。当時はすぐに導入にはならず、昨年の2025年1月に、再度私から連絡させていただきました。
── 多くのシステムがある中で、LOGILESSを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
宮澤様: 当時はロジレス以外にも2社ほど検討していました。一番の決め手は、受注管理機能だけでなく、在庫管理機能も充実していて、弊社のような複数拠点での在庫管理に適していそうだと思ったからです。
ただ、「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」との連携が問題なくできるのかという不安はありました。LOGILESSはRSLと直接連携するのではなく、BOSSを経由した連携になるとのことだったので、BOSSを経由することにより「Rakuten最強翌日配送」ラベルの認定をもらえなくなるのではないかという懸念もありました。
── 「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」との連携は問題なかったですか?峰様:正直、導入開始当初はリリース直後ということもあり問題も発生しました。ただ、その後ロジレスさんに迅速に改修いただいたおかげで業務は安定し、「Rakuten最強翌日配送」ラベルも維持できておりますし、現在では当初の不安は払拭されました。

── 当時はご迷惑おかけいたしました。ただ、現在は問題ないとのことで安心しました。
以前のシステムと比較して、コスト面での懸念はありませんでしたか?
宮澤様: 以前使っていたシステムは定額制だったので、従量課金制のLOGILESSの方がコストは高くなりました。 ただ、私たちはコストよりも「やりたいことを実現できるか」を重視しました。結果的に、業務の効率化だけでなく、標準化も進んでいますので、トータルでのコストパフォーマンスは高いと思います。
── ありがとうございます!システムリプレイス(移行)はどのように進めましたか?
峰様: システムの移行にあたっては、2ヶ月ほど旧システムとLOGILESSを並行稼働させました。やはり長年使っていたシステムへの安心感はあったので、「本当に切り替えて大丈夫か?」という不安を払拭するためです。 結果として、LOGILESS側で発送漏れやトラブルが起きないことが確認できたので、安心して完全に切り替えることができました。
LOGILESS導入の効果
「魔法みたいに業務が消えた」75%以上の工数削減と在庫管理の精度向上
── 実際に導入してみて、業務はどのように変わりましたか?
峰様: 本当に「魔法みたいに業務が消えた」という感覚です。今まではシステムとスプレッドシートそれぞれの情報を更新したりと作業が多かったのですが、「今はポチって押したら終わり」ということが増えました!
以前は自社とRSL出荷の振分などを含めて毎朝1〜2時間かかっていて、場合によっては前日夜から作業していた出荷準備が、今では15分で終わります!
自社出荷については、入金確認済みで出荷可能なものだけが自動で出荷待ちに回るので、「出荷作業開始」ボタンを押すだけで自社から出荷する注文のみが抽出され、出荷作業を開始することができるようになりました。またRSLについては自動で出荷元倉庫が変更され、入金済みで出荷可能な注文が自動的にBOSSに連携されるようになりました。さらに一方の倉庫で在庫がなくなった場合、出荷元倉庫の変更も数クリックで完了し、スプレッドシートを修正してから再度出荷準備をする手間がなくなり、楽になりました。
横道様: 在庫管理に関しては、自社倉庫とRSLの在庫を一元管理できるようになったのが大きいです。 以前は「楽天で売れるとRSLの在庫が減るから自社倉庫の在庫を減らして…」と手動で調整していましたが、今はLOGILESS上で全ての在庫が見えるため、売り越しのリスクがなくなりました。楽天の注文も、在庫切れを恐れることなく安心して受けられます。
── なるほど、各ECモールでの数値上の在庫管理はこれまでもできていたものの、実際の倉庫の在庫との連携面が強化され、出荷準備の作業もボタンを押すだけでできるようになったんですね!
出荷後の作業についてはいかがでしょうか?
横道様: 出荷後の作業もとても楽になりましたね。これまでは、自社倉庫からの発送の場合、出荷情報をスプレッドシートとシステムの両方に登録する作業が必要でしたが、今ではLOGILESSに出荷実績のcsvをアップするだけで完了します。また、RSLからの発送情報も同じくスプレッドシートやシステムに登録していましたが、LOGILESSはBOSSから自動で出荷実績が登録されるので、何もしなくてよくなりました。
峰様: 発送後のメールや出荷日もこれまではシステムとBOSSの両方で確認してましたが、今ではLOGILESSだけで確認すればいいので楽になりました。
── 確かに受注管理システムだけでは出荷後の作業効率化は難しい場合がありますね。そのために別のシステムが必要なケースもありますし…
在庫の棚卸し業務にも変化はありましたか?
横道様: 棚卸し業務も劇的に変わりました。以前のシステムでは、現場で数えた後にCSVで一括反映ができず1商品ずつ在庫数を手入力し、スプレッドシートの在庫も修正する必要があったので、数えるのと手入力するのが大変で、Wチェックできるような状況ではありませんでした。そのため、ECモールと実際の在庫が合わないこともありました…
今では実際の棚卸数をLOGILESSに取り込むだけで手入力がいらないので、空いた時間でWチェックもできるようになりましたし、棚卸が手軽にできるようになりました。ECモールの在庫だけでなく、4つの拠点も含めた倉庫の在庫数も一覧で見れますし、棚卸での在庫のズレもなくなりましたね。
また、入出庫の作業も、届いた商品を登録すれば即座に販売可能在庫として反映されるので、とても便利になりましたし、届いたらすぐに売れるという体制になりました。
── ありがとうございます!とても業務が効率化されたとのことですが、空いた時間はどのように活用していますか?
峰様: 一番大きな変化は、現場のパートスタッフたちと月に2回、定期的なミーティングを開けるようになったことです。 以前は「ひたすら目の前の業務をこなす」だけで精一杯で、作業フロアを整理整頓する時間もありませんでした。業務改善のアイデアを出そうにも、どうしても一人の意見に偏りがちだったんです。
しかし今は、現場のリアルな悩みや意見を直接ヒアリングし、作業手順をみんなで見直す時間が取れています。その声をもとに、新しい業務効率化ツールを作成するなど、前向きな改善サイクルが回るようになりました。
── 現場の声がしっかり業務改善に活きるようになったのですね。
峰様: そうですね!後は、業務改善だけでなく、商品やページづくりにも現場の声を活かせるようになりました。 これまでは、商品ページや同梱する説明書などは開発グループだけで作成していましたが、時間に余裕ができたので、最近ではパートさんたちに「商品への想い」を手書きしてもらう社内オーディションを開催したり、商品ページに載せる動画を現場スタッフを巻き込んで作るなど、よりみんなで築き上げていく体制ができました。

今後の展望
さらなる生産性向上へ
── 最後に、今後の展望やLOGILESSへの要望をお聞かせください。
宮澤様: LOGILESSの導入によって業務の標準化が進み、社員でしかできないという作業はほとんどなくなりました。ただ、それでもまだまだ改善余地はあると思うので、さらに効率化できるようにしていきたいと思います。
横道様:在庫管理の面ですと、自社倉庫内の業務効率をさらに高めていきたいと考えています。例えば、ハンディターミナルを活用した検品やピッキング作業の導入、他の問い合わせ管理システムとの連携などを検討しています。在庫のズレはほとんどないのですが、棚卸作業ももっと効率化できると良いなと思います。
峰様:これまでも様々なリクエストをしてきましたが、追加して欲しい機能や実現したいことはまだまだありますので、ぜひ今後もサポートをして欲しいです。私たちは4つのECモールに展開して販売しているので、各ECモールとのデータ連携がさらに早くなると嬉しいです!
── ご協力いただきありがとうございます。LOGILESSは今後もアップデートを重ね、よりみなさまのお役に立てるように努めてまいります。ECモールとの連携速度についても近いうちに良いお知らせができるかと思いますので、今後とも引き続きよろしくお願いします。

