企業情報
| 企業名 | 株式会社東旗 |
| 事業内容 | オーガニック食品・無添加食品のEC販売、オリジナル商品の企画・製造 |
| ECサイト | かわしま屋(https://kawashima-ya.jp/) |
| お取り扱い商材 | オーガニック食品、無添加調味料、発酵食品、自然食品など約800品目 |
| 販売方法 | 自社ECサイト(カラーミーショップ)、越境EC(Shopify) |
| EC開始時期 | 2011年 |
| LOGILESS導入時期 | 2022年5月 |
| 導入前の課題 | ・出荷件数の増加に伴い、従来のシステムでは処理しきれないことがあった。 ・バーコード管理がなかったため、ピッキング作業が属人化していた。 ・セット品の組み替えや二口発送の対応、在庫管理に時間がかかっていた。 |
導入後の効果 | ・受注件数が増えても問題なく処理できるようになり、休日に働くこともなくなった。 ・WMS機能により、スタッフ全員がピッキング可能になり、業務が標準化された。 ・在庫管理が効率化し、毎日の棚卸し作業が不要になり、在庫ズレもなくなった。 ・空いた時間で商品ページの改善やレビュー対応など売上施策により注力できるようになった。 |
取材者プロフィール

株式会社東旗
田邉 藍子 様
入社後、マーケティング業務に従事。コロナ禍で出荷業務の負荷が急増したことをきっかけにオペレーション部門へ異動し、受注・出荷まわりの業務改善とLOGILESS導入を主導。現在はマーケティング業務に復帰しつつ、社内オペレーションの最適化にも引き続き携わる。
本記事はこんな方に役立つ内容です
- 自社出荷の業務を改善したいEC事業者の方
LOGILESSの受注管理機能(OMS)だけでなく、倉庫管理機能(WMS)もフル活用し、受注や在庫管理だけでなく、自社倉庫の出荷作業も効率化した事例です。 - 受注や出荷作業の属人化に悩んでいるEC事業者の方
「この人がいないとピッキングができない」という状態から、スタッフ全員が対応できる体制へ、出荷業務の標準化を実現した事例です。 - 少人数チームで売上成長と業務効率化の両立を目指す方
バックヤード業務の負荷を削減しつつ、空いた時間で集客施策を強化した事例です。
LOGILESSを導入するまで
「Food for Well-being」を掲げ、自社ECで成長を続けるオーガニック食品EC
―はじめに、かわしま屋について教えてください。
田邉様:かわしま屋は、「Food for Well-being」をコンセプトに、オーガニック食品や無添加の調味料、発酵食品など約800品目を取り扱うECサイトです。全国各地の信頼できる生産者さんから仕入れた商品に加えて、自社でもオリジナル商品の企画・製造を行っています。
―創業から一貫して「自社EC」で販売されているそうですね。その理由をお聞かせいただけますか?
田邉様:「オーガニック食品を、特別なものではなく日常の選択肢のひとつに」という想いがあり、お客様に適正な価格で届けることを大事にしています。ECモールに出店すると広告費などのコストがかさみ、その分お客様への還元が難しくなるため、基本的に自社のECサイトだけで販売しています。

―自社ECでの販売を理想とする事業者様も多いとは思いますが、一方で、集客が難しいという声も多く聞きます。どのように集客しているのか少し教えていただけますか?
田邉様:私たちは、「Food for Well-being」という食品やオーガニックに関するお役立ち情報を発信するオウンドメディアを運営しておりまして、そこからの集客がメインになります。広告費はその時限りですが、コンテンツはお客様にとっても資産として残り続けるものになりますので、2011年に運営開始してからずっと注力してきました。最近では、YouTubeやInstagramなどのSNSに投稿するための動画コンテンツの作成にも力を入れています。

―この規模のメディアを内製で運営されているのはとてもすごいですね…
ECを始めてから集客の形や軸は大きく変わってないとのことですが、事業も順調に成長されてきたのでしょうか?
田邉様:もちろん、波はありますが、ありがたいことに順調に伸びてきました。特に、コロナ禍で消費者の健康意識の高まりと巣篭もり需要の拡大が相まって、注文が急増するタイミングがありまして、嬉しい反面、バックヤード業務の見直しが必要になりました。
LOGILESS導入前の課題
コロナ禍で注文が急増。限界を迎えたバックヤード業務
―LOGILESS導入前の物流体制は、どのようなものでしたか?
田邉様:これまでは独自に作ってもらったシステムを使っていました。そのため、出荷指示書の印刷やヤマトさんの送り状番号の紐付けなどはLOGILESS導入前からできていました。
―どのような課題がありましたか?
田邉様:事業が成長するにつれて、システムの処理が追いつかなくなることがありました。注文が300件くらい溜まると負荷がかかりすぎて、出荷指示書が出てこなくなることがありました。
―出荷指示書が出ないというのは、現場としては困りますよね。
田邉様:そうなんですよね。朝出社して「今日は無事に出るかな」とハラハラするところから始まる日もありました。注文が300件以上システムに溜まらないように、休日に出勤をして、処理を進めておく…ということもありましたね。
自社出荷ならではの課題も
―出荷指示書以外の部分で、現場の作業にはどのような課題がありましたか?
田邉様:弊社では自社で倉庫を持っており、そこから自分達で出荷をしているのですが、当時はバーコード管理ができていなかったので、ピッキングは出荷指示書の文字を見て、自分たちで商品画像に注意事項を書き込んだメモを頼りにやっていました。「これとこれは似ているから注意」みたいな感じですね。そのため、経験がないとピッキングができない属人化された状態でした。
―なるほど、、、目視や手作業が多くなると発送作業に時間がかかってしまいますよね…
田邉様:そうですね。たとえば二口発送が必要な注文があった場合、最初にラベルを封筒に貼って、ピッキングの途中で「あ、これ二口だ」と気づいて、送り状を出し直して、封筒から剥がして箱に貼り替えて……。最初から分かっていたらこんなことしなくていいのに、という作業だけで毎日1時間以上かかっていた気がします。
在庫管理のために毎日棚卸し作業が必要に
―具体例を教えていただきありがとうございます!在庫管理についてはいかがでしたか?
田邉様:これも大きな課題でした。発注商品の納品の有無にかかわらず、在庫反映がされてしまったり、されなかったり、入荷処理を行っても、在庫反映がされなかったりと、かなり不安定なシステムでした。日々、棚卸しを行っても引き当てられている数が不明瞭だったため、発注漏れによる販売機会損失も多かったと思います。
結果的に、発注をかけるたびにまず倉庫の在庫を全部数えるところから始めなければならなくて、毎日約2時間の棚卸し作業が発生していましたね。
―在庫数が合わないのは辛いですよね…
いくつか課題が積み重なるなか、日々の業務はどのような状況だったのでしょうか。
田邉様:出荷指示を出す担当者は朝8時に出社して、他のスタッフが9時に来るまでにある程度準備を終わらせる必要がありました。その後は発注作業や入荷処理など様々な業務があるのですが、夕方5時を過ぎるとパートスタッフさんを帰さないといけないので、最後は1人で残って作業してという日々でしたね。当時は精神的に辛かった時もありましたね。「このままだと現場がもたない」と周りの方も心配してくれるようになって、代表からも「システム周りの導入を検討していいよ」と言ってもらえたので、新しいツールを探すことにしました。
LOGILESS導入の決め手
5~6社を比較検討。OMS×WMS一体型と導入ハードルの低さが決め手に
―システムの検討はどのように進めましたか?
田邉様:もう限界だと感じた2021年の冬頃から、OMS(受注管理システム)やWMS(倉庫管理システム)の会社を調べ始めて、5~6社にお話を伺いました。当時はめちゃくちゃ比べましたね(笑)。
―そのなかで、LOGILESSを選んだ決め手は何でしたか?
田邉様:一番大きかったのは、OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)が一体になっている点です。うちは自社倉庫から出荷しているので、倉庫管理機能も同じ金額で使えることがとても良かったです。あとは、「これがやりたい」という要件がいくつかあったのですが、それが実現できることがわかったので、LOGILESSにしました。
―ありがとうございます!コスト面はいかがでしたか?
田邉様:料金はとても大事でした。LOGILESSは初期費用など導入に際して必要な費用がなかったので、導入ハードルが低かったです。システムを入れれば絶対に良くなるのは分かっていたのですが、具体的な費用対効果が見えないなかで、あまりにも導入費用が高いと一歩が踏み出せないので。
―コスト面でも問題なかったとのこと良かったです!導入前のサポートについてはいかがでしたか?
田邉様:導入までのサポートが本当に手厚かったです。何を聞いても丁寧に教えていただけましたし、私たちが抱えている課題をお伝えすると、「それはこの機能で解決できますよ」とすぐにイメージが湧く説明をしてもらえました。今まで無理やりできていたけれど、本当はこうしたかったという部分が、LOGILESSなら全部できるんだと分かったときは、「ここだ」と思いました。
LOGILESS導入後の変化
バーコード管理の導入で「全員がピッキングできる」体制に
―LOGILESS導入後、最も大きく変わったことは何ですか?
田邉様:一番大きいのは、「スタッフ全員がピッキングできるようになったこと」です。以前はバーコード管理がなくて、商品の場所や見分け方を知っている経験者しかピッキングができませんでした。LOGILESSを導入してバーコード管理に移行してからは、指示通りにスキャンすれば誰でもピッキングができるようになりました。
―属人化の解消は、現場にどのような影響を与えましたか?
田邉様:うちのスタッフはお子さんが小さい方が多いので、急にお休みしなきゃいけないことも当然あります。以前は「この人がいないと出荷が回らない」という状態でしたが、今は誰かが休んでも他のメンバーがカバーできる。「休んでも大丈夫」と思えるようになったのは、本当にありがたいですよね。
注文処理も問題なくなったので、これまでのように休日に処理するなども不要になりましたし、GWや年末年始などの大型連休明けが怖い…という不安からも解放されました。
毎日の棚卸しが不要に。在庫管理の精度が劇的に向上
―在庫管理はどのように変わりましたか?
田邉様:以前は毎日2時間近くかけて手作業で棚卸しをしていましたが、今はもうその必要がありません。LOGILESSでは入荷のタイミングで在庫が正確に反映されるので、日々のルーティンのなかでチェックするだけで済むようになりました。
―以前のように在庫数がずれてしまうようなことはなくなりましたか?
田邉様:月に1回、操作ログをざっと見て「二重登録がないか」とか「怪しい動きがないか」をチェックする程度です。すべての操作記録が残るので、何かあっても追えるのがありがたいですね。
―セット品や二口発送の処理についてはいかがですか?
田邉様:セット品の自動変換がすごく助かっています。以前は注文のたびに手作業で商品を組み替えていましたが、LOGILESSでは自動でやってくれる。二口発送の判定も自動なので、「あとから気づいてラベルを貼り直す」なんてこともなくなりました。
空いた時間で売上施策に注力。「攻め」に転じる余裕が生まれた
―業務が効率化された分、空いた時間はどのように活用されていますか?
田邉様:商品ページの情報を充実させたり、賞味期限の記載を更新したり、レビュー返信を丁寧にやったり。以前は出荷業務に追われて手が回らなかったことにも時間を割けるようになりました。
―LOGILESSの機能のなかで、売上に直接貢献しているものはありますか?
田邉様:マクロ機能やオファー機能を積極的に活用しています。たとえば「○○円以上お買い上げでプレゼント」のようなキャンペーンを常時走らせていて、客単価や購入件数を伸ばす施策を打てるようになりました。以前はそういう「攻め」の施策を考える余裕があまりなかったので、出荷業務の負荷が減ったことで、売上増加に繋がる施策に、より多くのリソースを割けるようになりました。
LOGILESSに業務を集約。スプレッドシートとの二重管理はなし
―現在、LOGILESSをどのように活用されていますか?
田邉様:基本的に受注、在庫、出荷の管理はすべてLOGILESSに集約しています。別途スプレッドシートで管理しているような二重管理はほぼありません。「LOGILESSの中でうまく対応しよう」という方針で、日々工夫しながら運用しています。
―オペレーション体制はどのように組まれていますか?
田邉様:オペレーター側とマーチャント側で画面を分けて、チームごとに役割分担しています。基本的なオペレーション業務はワークスケジュールを組んで全員がローテーションでこなせるようにして、属人化しない工夫もしています。イレギュラーなどを除けば、誰でもLOGILESSを使って業務ができる状態ですね。


※LOGILESSは上図のように「マーチャント(受注管理)」と「オペレーター(倉庫管理)」で画面が分かれています。
今後の展望
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
田邉様:お客様に喜んでいただけるよう、より良い商品開発も積極的に進めていきたいと思います。
―LOGILESSについて、こうなったらもっと良いなという点はありますか?
田邉様:そうですね…需要予測などの機能がさらに拡充すると嬉しいなどですかね。ただ、大きな不満があるかと聞かれると、正直ないんですよね。個人的にはEC事業者であれば、出荷件数や規模にかかわらず、絶対に入れた方が良いと思います。
―大変嬉しいお言葉をいただきありがとうございます!また需要予測なども含め、LOGILESSは今後もさらに機能を拡充していき、もっと力になれるように取り組んでまいります。本日はお忙しいところお時間をいただきありがとうございました。

