LOGILESS Plus導入で請求データから項目ごとの収支の可視化を実現、ピッキングの生産性も大幅向上へ

角川流通倉庫さま LOGILESS Plus活用事例
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もくじ

企業情報

企業名角川流通倉庫株式会社
事業内容主に通販商品と販促商品を取り扱う物流代行業
倉庫数12倉庫 
物流人員体制従業員数400名(パート、アルバイトスタッフ含む)
月間対応荷主数EC物流 約60社
月間出荷対応件数約35万件
対応案件エンタメ商材:70%
アパレル:10%
化粧品:10%
そのほか:10%
対応モデルBtoB:10%
BtoC:90%
LOGILESS Plus導入時期2024年9月 
EC物流における課題・出荷数が年々増えるなかで生産性・収支の可視化が疎かになっていた
・エンタメ商材の膨大な商品点数を入庫後すぐに出荷しなければならない
LOGILESS導入後の成果・請求の項目を細分化、請求作業自体は簡素化しながらも収支を可視化できるようになった
・ピッキングのスピードが約4倍に、コストは約8円/個減

取材者プロフィール

角川流通倉庫株式会社

執行役員 通販物流部部長
小椋 克幸 氏

2014年に角川流通倉庫株式会社に入社。現職に就任する。同社のデジタル化を進める立役者として、WMS・自動梱包機・オムニソーターの導入を牽引。

LOGILESS×オムニソーター導入についての記事はこちら

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LOGILESS Plusを導入するまで

波動に耐え、高い品質を維持する必要があるエンタメ商材の難しさ

弊社には販促物流部と通販物流部という2つの部署があります。私が所属している通販物流部は、ECの発送代行に特化した部署です。取り扱いの7割ほどがエンタメとなっており、アーティスト、アイドル、アニメ、2次元、2.5次元などさまざまな商材があります。

エンタメは、3PLの物流会社からすると難しい側面が多く、参入しづらい業界です。まず、波動が非常に荒いんですね。たとえばツアーの前などに一斉に出荷があり、それが終わるとまったく出荷がない時期があったりします。

それに耐えるのがまず難しい。雇用を守るという点でも難しいですし、マテハンの手配やスタッフさんのスキルや経験値なども考える必要があります。

しかも、納品が予定通り行われることはほぼありません。肖像権の問題もあり、ビジュアルが差し替えになるといったこともよくあります。

さらに、エンドユーザーの熱量が高く、梱包や配送に高い精度が求められます。商品が届かない、梱包が粗い、中身が気に入らないなど、何かあればSNSで即炎上してしまいます。

つまり、納品が遅れることを大前提に、波動に耐え、経験値も必要というのが、エンタメ商材を扱う必須条件です。

年々増える案件をこなすなかで、生産性や収支の可視化が課題に

弊社は既存顧客が伸びる傾向にあります。また、エンタメに対応できる物流倉庫というのがあまりないので、既存クライアント様の口コミで新たなクライアント様も増えています。さらに、エンタメ以外にアパレルや化粧品の分野でも新規獲得に動いているので、全体の出荷数は年々増加しています。

そういったなかでも、課題はつねに抱えています。LOGILESS Plus導入前は、数字を収集して生産性や収支を可視化することが疎かになってしまい、実際に採算が取れているかわからないまま、とにかく案件をこなして納期を守ることに注力するという状況がありました。

その一つの例が、クライアント様への見積もりです。物流倉庫ではさまざまな作業があり、入庫費、ピッキング費、梱包費、資材費、配送費、月額の管理費などが発生します。ですが、以前は基本的に出荷する箱のサイズに応じて一個いくらという形で、そのなかに資材費も配送費もすべて含まれますという出し方をしていました。

なぜかというと、項目を分けるためには、現場で毎日データを収集する必要があり、請求が煩雑化してしまうからです。ただ、一個いくらという出し方では、採算が取れていない部分がどこなのかということは判断がつきません。

生産性や収支の可視化が課題と語る小椋 克幸 氏

LOGILESS Plusの導入を決めた理由

「請求データ」作成で収支の可視化が実現するとわかり導入を即決

実は、LOGILESS Plusが開発される前、LOGILESSさんからヒアリングを受けました。

どういう機能があったら物流会社は助かるのか、費用対効果はどれくらいなのかといった話をするなかで、請求まわりについて、LOGILESSから必要なデータを取れるようになったらすごく便利ですよねと伝えたんです。

それで、そういった機能をつけましょうという方向性になったので、導入を前提として今年の4月から見積もりの体系を変えました。だからLOGILESS Plusの導入は即決でした。

「種まきピッキング」の検証で生産性の向上を確認

請求以外にも、エンタメの物流にはさまざまな課題があります。一例をあげると、商品数がかなり多いにも関わらず、入庫して即日や翌日に出荷しなければならないという状況があります。

通常、ピッキングというのは、棚が並んでいて商品が入り、ロケーションがあり、ピッカーさんがその場所にいって商品をピックアップしていくというイメージだと思います。ただ、エンタメはそれがなかなか難しいんですね。

たとえば、あるエンタメのクライアント様の、LOGILESSに登録された9月の単月データを例にあげると、入荷予定が256、対象のSKU(商品の種類)が1991、ピース数(商品点数)が60万9082、一日にならすと平均14発注、105SKU、3万2千ピースという予定です。

これだけの商品数があり、かつ基本的に納品は遅れます。しかも、入庫してきたときにはすでに受注がついている状態で、すぐに出荷してほしいと言われます。そうすると商品を棚に入れずにそのままピッキングしたほうが良いという場面が多くなるんですね。

その場合、基本的には入ってきた商品を商品コード順に並べて、人が歩いて一筆書きにピッキングすれば良いロケーションを組んで作業を進行することになります。

そういった状況に対し、LOGILESS Plusの「種まきピッキング」を検証したところ、ピッキングの生産性が大きく向上することもわかりました。

LOGILESS Plusを導入してから

請求の項目の細分化と作業の簡素化を実現

LOGILESS Plusを導入することを前提に、今年の4月から見積もりを変え、項目をすべて細分化して、各項目の収支を可視化しました。

このやり方にしてからLOGILESS Plusを導入するまでの数カ月間は、月の3分の2くらいは請求作業をしているイメージでした。いろいろな現場から集めた紙ベースのデータ、システムからダウンロードしたデータ、配送業者の資材請求データなどいろいろなデータを突合する必要があったからです。

LOGILESS Plusを導入してからは、「請求データ」の作成により、それがかなり簡素化されています。

ピッキングのスピードが約4倍になり、費用を8円/個以上削減

また、1分間にピッキングできる数が3ピースくらいだったのが、「種まきピッキング」により12ピースくらいになりました。体感的にも圧倒的にスピードが違っていて、検証翌日にはセンター長に「かなりいいですね」といわれたくらいです。

イメージ的には、ピッキングにかかる費用が75%くらい減りました。実測値では、1ピースあたりのピッキング費用が8.3円下がっていました。費用対効果も十分なので、導入しない理由がありません。

とくにエンタメは複数購入が多いので、効果が出やすいと思います。小さなスペースで対応できて、DASやGASのような大きな費用もかかりません。簡単に始められて、汎用的に活用できます。拠点ごとに使い分けるのもありですね。

また、今までは、大口の案件が来ると、過去の類似案件を参考にして工数を計算していたのですが、これが手間で、しかも実際やってみるとずれるんです。それが、工数の正確な計算が成り立つようにもなりました。

やりたいことをあきらめている、そんなEC事業者様に相談してほしい

LOGILESS Plusの導入により、荷主様は必然的に増えていくんじゃないかなと思います。対応できるキャパも上がるはずです。

昨年まではまずは価格重視で、二番目に品質というEC事業者様が多かったのが、最近は逆転しているような感じがします。品質やレスポンスも含め、そもそも波動に耐えられるのか、納期をきちんと守れるのかを重視する傾向があるようです。

弊社はとにかく波動に強いことが一番の強みです。拠点が分散している分、常駐スタッフやマテハンの導入などリソースを割いています。波動が頂点に達したときは拠点ごとに案件を分散して、確保するラインと着地する日数を決めます。それでも間に合わない場合は、ほかの拠点も使うというさばき方もできます。

それ以外も、基本的に全部強いです。やはりスケールメリットというのは大きいですね。出荷量があれば資材も大量に仕入れられますし、タリフも安くキープできる。作業の質も一定に保てます。梱包ラインも使っていますし、スタッフの質にも自信があります。

やりたいことがあるけど、現行の物流倉庫さんからできないと言われて諦めているEC事業者の方々に、弊社やLOGILESS Plusをもっと知ってもらいたいです。

手前味噌ですが、弊社はそういう点ですごく強いですし、LOGILESSさんも強い。我々2社とクライアントさんの3社で組んで立ち向かえば、ほとんどのことは実現できるんじゃないかなと思います。だから、まずはとっかかりとして、困っていることを教えてほしいです。

LOGILESS Plusをきっかけに、日本のインフラにより良い未来を

LOGILESS Plusにも、今後、期待しかありません。その効果は数字にも表れていますし、LOGILESSを利用されている3PLの業者さんたちにぜひ使ってほしいというのが、実際使ってみての感想です。

LOGILESS Plusが浸透することで、日本の物流会社の生産性が上がり、2024年問題が解決していって、日本のインフラがスムーズに流れる未来が来たら良いなと思いますね。

LOGILESSさんが掲げるテーマ「ECロジスティクスを変革し、日本の未来をスケールする」を、ぜひ実現してほしいですし、弊社も一緒に取り組んでいきたいなと思っています。

LOGILESS Plus[WMS]についてのお問い合わせ

LOGILESS Plus[WMS]にご関心をお持ちの場合は、下記よりご連絡下さい。

当社担当者より折り返しご連絡をさせて頂きます。

  • お問い合わせフォーム:https://www.logiless.com/apply/operator/
  • 担当連絡先:group_operator_dx@logiless.co.jp

※現在LOGILESSをお使いの方はサポートチャットからもお問い合わせいただけます。

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