LOGILESS導入で自動化だけでなく「攻めの物流」を実現。お客様にとってより便利に注文でき、商品が届くのがより楽しいECサイトへ

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もくじ

企業情報

企業名株式会社βace
事業内容チョコレート・スイーツの製造・販売
ECサイトhttps://mini-mal.tokyo/
お取扱商材チョコレート・スイーツ
販売モデルBtoC、BtoB
月間出荷件数繁忙期:数万件〜閑散期:数千件
EC開始時期2015年10月
LOGILESS導入時期2020年10月
EC物流における課題
(LOGILESS導入前)
・受注~出荷に手作業が多く、人的ミスが起きやすかった
・ECでの売りが急速に拡大し、出荷件数増加への対応が迫られていた
LOGILESS導入後の成果
(本事例のポイント)
・受注~出荷を自動化、繁忙期でも受注処理の人員をほぼ増やさず対応可能に
・店舗連携がスムーズに(店舗発注・在庫確認がリアルタイムで可能に)
・お客様が買い物しやすい環境を実現(冷蔵・冷凍品を自動振り分け出荷など)
・同梱物の細かい設定により、お客様それぞれに合ったお届けが可能に 

取材者プロフィール

株式会社βace

物流チーム

中石 まなみ さま

株式会社βace

ECチーム

水村 尚弥 さま

※所属は取材当時のものです。

本記事はこんな方に役に立つ内容です

  • ECやD2Cブランドの運営者
    • 繁忙期の出荷・在庫管理の効率化に悩んでいる方
  • 実店舗とECを連携している小売事業者
    • 店舗と本部の在庫・発注をスムーズにしたい方
  • 冷蔵・冷凍など温度管理が必要な商品を扱うEC事業者
    • 出荷の自動振り分けや一括注文対応に課題がある方
  • お客様ごとに合わせた配送や同梱施策をしたいEC事業者
    • 購買体験を高めたいマーケティング担当の方

LOGIELSSを導入するま

カカオ豆からこだわったチョコレートを楽しめるブランド

中石:弊社は「Minimal -Bean to Bar Chocolate-」というブランドで、カカオ豆の仕入れからチョコレートづくりまでのすべての工程を自社で行い、チョコレートを使って作ったスイーツを自社の店舗やECサイトで販売しています。

主な販売チャネルは、都内にある4店舗とECサイト、LINEギフトです。バレンタインデーやホワイトデーの時期には百貨店の催事でも販売を行っています。もともとは実店舗のみの販売で、2015年10月からECサイトでの販売を始め、昨年創業10周年を迎えました。

出荷件数は繁忙期と閑散期でかなり差があります。バレンタインデーやホワイトデーのある2~3月が繁忙期で、逆に5、6月から夏は閑散期です。繁忙期と閑散期で3倍以上の差があり繁忙期は昨年度の実績では月で数万件の出荷になりました。

需要に対応するため、手動だった在庫管理や出荷のシステム化が必要に

中石:ECサイトの立ち上げ当初は自社出荷で、受注データをECサイトからダウンロードしてそこから伝票を作成していました。手作業が多かったので時間がかかりますし、間違いも発生しやすい状況でした。

それでも当時は出荷件数が少なかったので対応できていましたが、2020年頃から商品ラインナップが増えはじめたことと、コロナ禍でECの需要が急速に高まったことで、このまま出荷件数が増えていくと限界があると感じていました。

水村:弊社はずっと店舗主体で販売を行っていましたが、コロナ禍がきっかけになり、2020年の5~6月頃からオンラインに注力するようになりました。ただ、賞味期限がある商品なので、それを踏まえた在庫管理が大変でしたね。当時は閑散期の出荷が自社数人の担当者で行えるほどの規模感で、手作業が多く、店舗連携も手動で管理していました。繁忙期は気合いで乗り越えるという感じでした(笑)。

中石:LOGILESS導入以前に、一部の出荷を外部倉庫にお願いしていた時期もあったのですが、やはり手作業が多かったです。そのときはExcelで顧客リストを倉庫に送って出荷を依頼する形で、出荷状況をリアルタイムで確認できないことも課題でした。そのため、出荷管理や物流倉庫とのコミュニケーションをとれるシステムの必要性を感じていました。

販路拡大にも対応できる拡張性の高さが導入の決め手

中石:データをしっかりチェックして管理できるシステムを検討するなかで、まず、WMSとOMSを一体で管理できるSaaS型のシステムを探しました。そのなかでも決め手となったのが、LOGILESSの拡張性の高さです。

水村: LOGILESSは、API連携で自社ECサイト以外にもモールなどをつなげることができるので、将来的に販路を広げていきたいとなったときに、同じシステムを使って対応できるのが良いなと思いました。実際、LINEギフトで販売するときも、使い慣れたシステムでそのまま対応できたのでとても助かりました。

LOGILESSを導入してから

自動化で業務負担を大きく軽減、繁忙期でも無理なく対応を実現

水村:2020年10月頃からテスト運用を行い、1月頃には本格的に運用を開始できました。それまですべて目視でチェックしていたものがデータでデジタル化されたので、現場が慣れるまでに多少時間がかかりましたが、今はある程度知見が貯まり、組織のなかで理解が深まったように思います。LOGILESSさんには初期の段階から何度もMTGを重ね、親身にサポートいただきました。

中石:LOGILESS導入後の大きな変化として、まず、受注伝票が自動で取り込まれるようになったことで、業務負荷が軽減しました。住所と郵便番号の相違や文字数などの確認を行いやすくなり、必要な部分のみ人の目で確認すれば良いので、本当に業務が楽になりました。繁忙期でも、人員をほとんど増やさずに対応できています。

 水村:伝票作成など出荷まわりの業務での手作業はなくなり、業務のスムーズさが圧倒的に変わりましたね。以前は伝票発行のためにデータを手動で書き換えて目視でチェックしていたのが、自動でチェックできるようになるなど、面倒な作業はすべてシステムで自動化できています。

また、以前はカートシステム上で受注ベースのデータは確認できても、それがいつ出荷されたのかを確認するのが手間でした。今はLOGILESSと突合することで、いつどれだけの出荷があったのかのデータを簡単に確認できるようになりました。

店舗連携もスムーズ、店舗からの発注を誰でも簡単にできるように

中石: ECサイトだけでなく店舗連携もスムーズになりました。今は各店舗にWMSを入れて在庫管理をしており、どの商品がどこに何個あるのかがリアルタイムでわかります。店舗で使っているスマレジとも連携して、商品が売れたら自動で在庫が減るようになっています。

水村:店舗には発注も任せているのですが、在庫管理や受注がシステム化したことで、誰でもスムーズに使えるようになりました。以前は店舗がSKUを指定してそれを本部が確認したら店舗に戻すという流れで、在庫切れなどで発注の変更が必要な場合などは、何度もコミュニケーションが必要でした。しかも店舗の人は店舗の業務も平行して行うので、リアルタイムに連絡を取り合うのが難しいところがあります。

しかしLOGILESSを導入したことで、店舗でリアルタイムの在庫を確認でき、発注状況を本部がリアルタイムで確認できるので、何度もコミュニケーションを取る必要がなくなりました。店舗からの発注に対して、本部で他の場所にある在庫を差し替えて送るということもできます。納品されたら、店舗にWMSで入庫処理もしてもらっています。

お客様に便利に楽しく買い物をしてもらうための施策が打ちやすい

中石:LOGILESS導入では、導入前の課題が解決しただけでなく、できることが増えました。たとえばLOGILESSのマクロ設定を活用することで、注文ごとに異なる細かな同梱資材の指示ができるようになり、より販売の意図に沿った出荷が実現しています。

水村:同梱施策全般は、LOGILESSを導入して良かったこととして大きいです。以前はECでお客様とコミュニケーションを取るには購入前後のクーポン配信くらいしか方法がありませんでしたが、LOGILESS導入により、リピート促進やブランド理解につながる同梱施策を打てるようになりました。たとえば、ブランドのストーリーが伝わる冊子を、初回購入のみ同梱しています。

また、お客様がより買い物をしやすい仕組みを提供できるようになりました。以前は冷蔵と冷凍の商品は一緒に注文できないようフロントで制限をかけていたのですが、LOGILESSを導入したことで、冷蔵と冷凍の商品が一緒に注文されても自動で出荷を分けられるようになり、伝票番号をお客様にご案内するところまで自動でできるようになりました。

今後について

定期便やBtoBなど販路拡大に注力したい

中石:LOGILESSを使うことで、出荷管理が楽になり、間違いも少なくなりました。今後は、売上規模をさらに拡大していくため、販路拡大に取り組みたいと考えています。ECサイトの定期便の会員数を増やすことや、BtoBにも注力していきたいですね。

事業者向けのBtoBのECサイトはすでにあって、店舗を運営している人や製菓関係の人からご注文を頂いています。チョコレートやチョコレートドリンクの生地など、BtoCとは商品の種類は違いますが、基本的にはBtoCと同じくLOGILESS経由で倉庫から出荷する形になっています。

水村:定期便は現在、2種類あります。ひとつは「30DAYS CHOCOLATE」といって、毎月30枚の板チョコレートが届き、チョコレート生活を楽しんでもらうというものです。もうひとつは「CHOCOLATE ADDICT CLUB」といって、頒布会のような形で、新作や限定品など毎月異なるスイーツが届くというものです。

定期便は、受注や決済、出荷が同じ日に集中するので、件数が多くなると受注処理や物流倉庫での対応が追いつかなくなるという課題がありました。しかしLOGILESSを導入したことで、定期便の受注データをタグで分けることができ、通常の注文と並行してスムーズに管理できるようになりました。「CHOCOLATE ADDICT CLUB」は毎月梱包の形態や資材が変わりますが、それも問題なく対応できています。また、○回目購入の方に特典を同梱するといった施策も打てるようになりました。

 LOGILESSを導入したことで、裏側の出荷のシステムを整えるだけではなく、「攻めの物流」というような施策を打てるようになりました。お客様にこういうふうに楽しんでもらいたいというところを細かくチューニングできて、売上を作ることに注力ができています。

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