LOGILESSとfutureshopの連携で受注から出荷までを自動化、異なる温度帯や予約商品など複雑な条件の受注もマクロ設定で対応して効率化

LOGILESSとfutureshopの連携で受注から出荷までを自動化、異なる温度帯や予約商品など複雑な条件の受注もマクロ設定で対応して効率化
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もくじ

企業情報

企業名株式会社Offbeat
事業内容ECコンサルティング
自社D2Cブランド
インフルエンサーマーケティング
デジタルマーケティング
ECサイトhttps://www.andmel.jp/
お取扱商材スイーツ(焼き菓子・ケーキ)
食品
販売モデルBtoC
LOGILESS導入時期2024年5月
LOGILESS導入前の課題・既存のシステムでは商品在庫のロット別管理(賞味期限管理)ができない
・常温品・冷凍品が混在する注文や予約注文など複雑な条件の受注があるため、マニュアル作業が必要になる部分が多い
・異なる温度帯の商品、複数の配送キャリア、多店舗展開により、在庫管理(商品・資材)が煩雑化している
LOGILESS導入後の成果・futureshopと連携して受注から出荷までを自動化できた
・常温品・冷凍品の同梱、複雑な条件の受注をマクロを組んで対応、マニュアル作業が減った

取材者プロフィール

株式会社Offbeat
代表取締役
高橋 健 さま

埼玉県出身。高校時代は野球部で主将を務める。2010年4月、大学卒業後に新卒でECモール運営会社に入社。大阪支社に配属され、ECコンサルタントを務める。入社5年目に課長職に昇進し、さらに西日本全体の事業部長を務める。その後、モバイル事業の営業統括を務め、2020年3月に退職し、株式会社Offbeatを設立。ECコンサルティング、インフルエンサープラットフォーム、デジタルマーケティング、自社D2Cと着実に事業を拡大中。

株式会社Offbeat
ブランドディレクター
堀口 晴央 さま


大手ECモールで出店者へのコンサルティングに従事。ファッション領域を担当。2021年6月、株式会社Offbeat入社。

LOGILESSを導入するまで

ECで日本の企業を盛り上げたい

高橋:株式会社Offbeat(オフビート)は創業6年目(2025年3月時点)になるECの会社で、「日本を元気に、世界に感動を。」というミッションを掲げています。会社設立の背景には、僕が楽天に約9年勤めていた経験があります。

EC市場の拡大のなかで、日本でも多くの会社がECで成長してきました。しかし、最近は円安などの影響で海外の企業に仕入れで負け、赤字になる会社が増えています。そういった状況に対して、日本の会社が国内・海外関係なく販売できる仕組みを作り、もう一度ECで日本の企業を盛り上げたいという思いを、ミッションに込めています。

弊社の事業には現在、ECコンサルティング、自社D2Cブランド、インフルエンサーマーケティング、デジタルマーケティングという4つの領域があります。このなかで、自社D2Cブランドで運営しているブランドのひとつが、今回お話しする&Melです。

ブランドの成長に伴い、システムによる自動化の必要性が生じる

高橋:&Melは、ダイエット情報の発信で多くのフォロワーを持つインスタグラマーさんと一緒に立ち上げたブランドです。ダイエット、健康、ヘルシーなどをテーマに、グルテンフリーや低糖質のスイーツを販売してきました。最近は腸活など新たに登場した健康のキーワードも取り入れつつ、スイーツ以外の食品も増やしています。

月間出荷件数は新商品の発売により大きく変動します。特に、周年の限定品などは売上が大きく伸びる傾向があります。

&Melの自社ECサイトはfutureshopで構築しています。最初は自社ECサイトだけの販売で、賞味期限が2~3ヵ月ある冷凍ケーキを受注生産する形だったので、システムを入れずにマニュアル作業で対応していました。

ところがAmazonに出品するなどモール展開をすると、倉庫と各サイトの在庫連携のためにシステム導入の必要性が増してきました。また、賞味期限が短い焼き菓子なども扱うようになったことで、発注・販売・在庫管理のバランスを取りながらの管理が必要になり、自動化を考えるようになりました。

LOGILESS導入の決め手

売上の波動に対応しながら自動化を進めたい

高橋:システムの検討に関しては、2つのポイントがありました。1つは、売上の波動があるなかで、ユーザーに負荷がかからないようにすることです。注文の集中で受注が止まるといったことは避けたいところです。もう1つは、仕組み化できる部分はできるだけ自動で回せるようにして、その分、人が頭を使うべき部分に人手を割けるようにすることです。

最初に導入したのは、LOGILESSではなく別のOMSでした。これにより多少業務が改善されましたが、まだマニュアル作業も多い状態でした。さらなる業務改善を考えたときに、LOGILESSはfutureshopと連携でき、OMSとWMSが一つにまとまっているところが大きかったですね。また、自動化できる部分が他のシステムより多い印象でした。

在庫連携やロット別管理、複雑な条件の注文への対応が決め手に

堀口:最初に使っていたOMSでは、倉庫在庫の連携と見える化がスムーズにできないことと、商品在庫のロット別管理(賞味期限管理)に対応できないことが課題でした。LOGILESSであればfutureshopと連携してそれらの課題を解決できそうだったのが、ひとつの決め手になりましたね。

また、&Melは複雑な条件での受注があり、それに対応できることも導入の基準でした。

たとえば、冷凍品と常温品が一緒に注文された場合、データを分割する必要があります。宅配便とメール便といった配送キャリアの違いでもデータの分割が必要です。さらに複雑な条件になりやすいのが、予約商品の受注です。予約商品は注文が入ってもすぐに出荷はしないので、引当を一定期間保留にする必要があります。

そういった複雑な条件の注文への対応については、ロジレスの担当の方と何度もミーティングを重ね、スムーズに対応するためのマクロの設定方法やオペレーションの組み方をご提案いただき、一つひとつ懸念点を解消していただきました。

LOGILESSを導入してから

受注から出荷まで自動化、毎日15~30分のマニュアル作業を削減

高橋:LOGILESSを導入してからは、futureshopとの連携により在庫や賞味期限の管理を一気通貫でできるようになり、以前よりも業務を進めやすくなりました。現場のスタッフからも、手間が減ってスムーズになったとよく聞きます。

堀口:LOGILESS導入前は、futureshopから注文データをCSVでダウンロードしてOMSに入れ、温度帯や配送キャリアに応じて注文データを分割した上で、メールで伝票と納品書を物流倉庫に送っていました。発送完了後には倉庫から送られてくる伝票番号をOMSに入れ、発送完了メールを送るという流れで、マニュアル作業が多かったです。

LOGILESSはfutureshopと連携できるので、導入後は注文データをダウンロードする必要がなくなりました。物流倉庫にもLOGILESSが導入されており、発送が完了したら出荷データが自動でfutureshopに反映されます。受注から出荷までを自動化でき、在庫連携もできるようになりました。これにより、毎日15~30分発生していた受注におけるマニュアル作業が基本的にゼロになりました。

マニュアル作業が発生するオペレーションでは、注文数に応じて作業時間が増えてしまいますが、そこが自動化されたことで注文に波があっても業務時間を大きく変化させずに対応できています。

導入前に何度も相談させていただいた予約商品などの複雑な条件の注文についても、マクロ設定でスムーズに対応できています。LOGILESS導入前は外部ツールで対応していたのですが、今はLOGILESSで完結できるので、オペレーションがスムーズでとても助かります。

予約注文の他にも、確認待ちのために処理を止めたい特定条件の注文への対応にも、マクロ設定を活用しています。たとえば、この商品が入っていたら止める、あるいは支払い方法が代引きになっているけれどゆうパケットのサイズの商品だったので止めるといった対応が可能です。

自動化を進めることが、売上や利益の拡大につながる

堀口:LOGILESSの導入では、マクロ設定で対応できる範囲が広いことに加え、futureshopとの連携によってかなりの部分が自動化でき、業務時間の短縮やヒューマンエラーの減少につながりました。今後は、まだ一部残っているイレギュラーなマニュアル対応について、ロジレスさんに相談しながらさらに自動化できないか検討していきたいです。

高橋:弊社は少数のスタッフで日々の受注と並行して商品企画や販売戦略も行っています。LOGILESSにより受注作業が自動化されたことで、そういった他の業務に使える時間が多くなりました。また、たとえば月初にその月の予約注文を一気に受けるなどの売り方も可能になり、そういった点でも売上拡大につながっています。

また、ECコンサルティングをするなかで、受注などのバックオフィスの作業に人手を多く割いているケースはよく見られます。特に10年、15年とECを長年運営している会社に多い印象です。そういったところをLOGILESSのようなシステムで自動化すれば、利益を上げるための業務に人手を使えるようになるはずです。

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