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【イベントレポート】7/14開催。年商10億超えのECを支える「売れたあと」のすべて。〜yutori・BAKE・ベースフードが語った、物流拠点・自動化・販路拡大の変遷〜

【イベントレポート】7/14開催。年商10億超えのECを支える「売れたあと」のすべて。〜yutori・BAKE・ベースフードが語った、物流拠点・自動化・販路拡大の変遷〜

EC で売上が伸びるほど商品が「売れたあと」の負荷も大きくなります。販促施策が軌道に乗り、流通量が急に伸びたとしても、バックヤードの設計が不十分だと成長の歯止めになってしまいます。

そこで今回、すでにECでの年商 10 億円の壁を突破し、LOGILESSをご利用いただいているyutori・BAKE・ベースフー ドの 3 社をお招きし、「売れたあと」の体制をどう変化させてきたのか、本音で語っていただくオフラインセミナーを開催しました。本レポートでは、当日 のパネルディスカッションの内容を中心に、会場の様子とあわせてお届けします。

開催概要

  • 日時:2026年7月14日(火)17:00~20:00
  • 会場:日本GLP株式会社 東京オフィス
  • 主催:株式会社ロジレス
  • 登壇:株式会社yutori/株式会社BAKE/ベースフード株式会社
  • 協力:日本GLP株式会社
  • 参加条件:参加費無料/EC事業者様限定
  • テーマ:①物流拠点や委託先の選び方とその変遷 ②自動化と例外処理の変遷 ③実店舗や卸売などEC以外の販路拡大の変遷 ④年商10億の壁を越えた今だから見える景色と未来の壁

タイムスケジュール

  • 17:00〜 オープニングセッション(株式会社ロジレスより)
  • 17:30〜 パネルディスカッション(yutori様×BAKE様×ベースフード様)
  • 18:30〜 情報交換会・交流会(軽食付き)
  • 20:00  終了

登壇企業紹介

オープニングセッション:日本GLP株式会社様より

冒頭では、会場を提供いただいた日本GLP株式会社様より、サービスのご紹介がありました。国内187拠点・稼働率98%という規模を活かし、デベロッパーという中立的な立場から3PL選定を無償で支援する「コンシェルジュサービス」を展開している点が紹介されました。倉庫立地は「本社からの近さ」ではなく、事業フェーズやコスト、人材確保のしやすさで選ぶべきという提言も印象的でした。

テーマ1:物流拠点や委託先の選び方と、その変遷

最初のセッションでは、「事業の成長に合わせて、出荷拠点や委託先をどう選び、どのタイミングで見直してきたか」がテーマになりました。3PLに任せるか自社で持つか、拠点をいくつに分けるか、配送キャリアをどう使い分けるかといった判断は、コストだけでなく災害リスクや将来の成長スピードまで見据える必要があるという点で各社の意見が一致し、それぞれの試行錯誤の過程が具体的に語られました。

  • ベースフード:1拠点での出荷から、さらに東西2拠点からの分散出荷という順に体制を変遷。また、地域ごとやサイズごとに最適な配送方法をLOGILESSで自動設定。さらに、出荷・配送コストを包括的に評価できるKPIをつかって、生産性を大きく向上した。
  • yutori:事業の急成長、さらにアパレル史上最速の株式上場においても、システム・物流両面のスケーラビリティをLOGILESSで実現。ロジレスからご紹介した倉庫事業者さまを拡大初期から継続利用できた背景には、LOGILESSを共通言語とした密な情報連携と、互いのリスペクトに基づく信頼関係の構築があった。
  • BAKE:リアル店舗での展開にこだわって成長を遂げてきたが、コロナ禍となったことでECを展開。全国にある製造拠点を活かして、東西2拠点からの分散出荷を実現。

特にベースフードさまの「出荷・配送にかかるコストを可視化し、もっとも効率のいい方法をで選択していく」という考え方は、来場者アンケートでも反響の大きかったポイントでした。

テーマ2:自動化と例外処理の変遷

2つ目のテーマは、「受注・在庫・出荷の業務をどこから仕組み化し、どこに人の判断を残すか」という自動化の進め方についてです。事業が急成長するタイミングでは、属人的な運用のままだとミスや遅延が増えやすくなります。各社とも、まず出荷という最も負荷の高い業務から自動化に着手し、その後に返品や問い合わせといった例外処理へと段階的に範囲を広げてきた点が共通していました。

  • ベースフード:配送方法の自動選択などLOGILESSの自動化(RPA)機能をフルに活用し、データをあらかじめ細かく仕分け。出荷・梱包工程の生産性向上にも大きく寄与した。
  • yutori:LOGILESS導入前はShopifyから手動で送り状発行ソフトへ注文情報を転記するなど、在庫管理やバーコード管理も存在しない属人的な運用だったが、LOGILESS導入後は、受注処理や出荷指示の自動化を行い、その後は返品対応など周辺領域の効率化を拡大し、現在は少人数の物流担当ですべてのブランドを運用できる体制を実現している。
  • BAKE:EC立ち上げ当初はシステムを使わず手動で受注処理を行っており、出荷までのリードタイムが非常に長くなってしまっていた。LOGILESS導入により、注文後の住所チェックや同梱物管理、ギフト対応など多くの工程を自動化し、リードタイムも大幅に短縮。現在は、3温度帯かつ2拠点からの出荷という複雑な条件であっても、最短で3日後のお届け希望日指定が可能なレベルまでリードタイムを短縮できた。

倉庫(3PL)側と共通の画面で注文・出荷情報を確認・共有できるため、「この出荷をこう対応してほしい、という指示が一発で伝わる。」「システムが分かれている場合に比べて、連携やコミュニケーションのコストが大きく下がる」など、OMSとWMSが一体型になっているLOGILESSならではのメリットについてもお話をいただきました。

テーマ3:実店舗や卸売などEC以外の販路拡大の変遷

3つ目のテーマは、EC単体から実店舗・卸売・海外展開へと販路を広げていく中で生じる、在庫・出荷・データの分断をどう解決してきたかです。チャネルが増えるほど在庫の二重管理や情報連携の負荷が高まりやすいため、各社がどのような優先順位で課題に向き合い、どこにシステムを介在させてきたかが具体的に語られました。

  • ベースフード:BtoB出荷は、LOGILESSの機能を活用して対応。短時間で大量のピックが必要となるため、物流倉庫側のリソース管理が重要。
  • yutori:リアル店舗の出店を拡大しており、現在はLOGILESSを中核として、店舗納品の指示基盤を内製化。今後、LOGILESSがこうしたオムニチャネルでの展開にも標準で対応することへの期待が語られました。
  • BAKE:ECへ参入する際には、顧客基盤を刷新し、リアル店舗とECでの相互の来店動機創出にも挑戦。リアル店舗での「作りたての香り」に代わるECならではの体験を追求し、自社ECサイトの高い売上成長率を継続的に維持している。

テーマ4:年商10億の壁を越えた今だから見える景色と未来の壁/Q&Aハイライト

最後のテーマでは、年商10億円という一つの節目を越えた各社が「今だから見える景色」と「次に直面しそうな壁」について語りました。規模が変わっても経営の本質は変わらないという共通認識のもと、システム構成の考え方や、コスト・KPIをどう見える化していくかという、より上流の話へと議論が展開しました。

ロジレスからは、システム構成の考え方として「3ゾーンモデル」(ストアフロントゾーン/フルフィルメントゾーン/バックオフィスゾーン、それぞれの役割に応じて最適なシステムを配置する考え方)が紹介されました。

会場からの質問に対しては、ベースフード様より「売上規模が変わっても経営の本質は変わらず、生産性に対する意識とKPI設計が重要」というコメントがあり、データを使ってフルフィルメントのプロセス最適化を連鎖的に突き詰めていく思考プロセスが紹介されました。

参加者様の声(アンケート結果より)

当日ご参加いただいたお客様(33件のご回答)に伺った満足度では、5段階評価で平均4.4点(「5」と回答した方が半数以上)という高い評価をいただくことができました。やはり3社の具体的な取り組みについて知ることができた点が好評でした。

下記に、実際にいただいたご感想の一部を抜粋して紹介します。

  • 「コストへの意識の高さがとても印象的だった。弊社でもそこまで高い意識を持つことでコスト削減をさらに進められると感じた。」
  • 「そもそも、EC自動化出荷システム自体が目から鱗でした。現在外注しているコストを含めて、『何にいくら使っているのか?』のコスト意識で見直したいと思いました。」
  • 「配送料をいかに抑えるかという点で配送会社を細かく設定されている事はとても参考となりました。」
  • 「規模感は違いますが、とても参考になるものでした。」

情報交換会・交流会の様子

パネルディスカッション終了後は、軽食を交えた情報交換会・交流会を実施しました。登壇企業様や他の参加企業様と意見交換ができる、オフラインイベントならではの時間となりました。

▼軽食もご用意させていただきました。

おわりに

今回のセミナーでは、業界も売り方も異なるECトップランナーの3社が、それぞれの「拠点・出荷体制」「自動化」「販路拡大」の変遷をリアルな経験とともに共有してくださいました。オフラインならではの本音のディスカッションは、これからEC物流体制の見直しを検討される企業様にとって、具体的な一歩を踏み出すヒントになったのではないかと思います。今後も開催できればと思いますので、その際はぜひ、ご参加いただければと思います。

※本イベントについて、当日の資料配布やアーカイブ配信は行っておりません。もし、途中参加や当日参加ができなくなってしまったなど、当日の様子をより詳細に知りたいという方は大辻(hiroki.otsuji@logiless.co.jp)までご連絡ください。

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