物流アウトソーシングとは?メリット・デメリット・始めるべきタイミングを解説!

自社でECサイトを運営していて、配送業務も自分たちで行なっている方の中には、取扱量が増えてきたことによって、「発送業務、誰かに代わりにやってもらえないかなぁ」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に近年では、商品のピッキングや梱包・発送を自社で行わず、物流機能をアウトソーシングしている会社が増えてきています。

そこでこの記事では、物流をアウトソーシングするとはどういうことなのかや、メリット・デメリットについて解説しながら、アウトソーシングを導入すべき状態や、導入する前にやっておきたいことにも触れていきたいと思います。

物流のアウトソーシングを考えられている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

もくじ

物流アウトソーシングとは、物流機能を自社から切り離すこと

物流アウトソーシングとはその名の通り、現状では自社で行なっている物流機能を外部に委託し、自社内から切り離すことです。

物流アウトソーシングを請け負っている企業は複数あるため一部違いはありますが、一般的には下記のようにピッキング以降の業務をカバーしています。

ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法 物流アウトソーシングの利用
(LOGILESSお役立ち資料:【決定版】ネットショップのバックヤード業務を効率化する5つの方法<ダウンロード可能>)

物流アウトソーシングのメリット

近年物流アウトソーシングを利用しているEC企業が増えてきましたが、どのようなメリットがあり導入に至っているのでしょうか。

ここでは大きく3つに分けてメリットをご紹介していきます。

メリット1:コスト削減が可能になる

1つ目のメリットは、コスト削減ができること。

物流業務のコスト面では一般的に、「倉庫固定・管理費」「人件費」「梱包資材費」「配送料」が大きい分類としてあげられます。

自社で物流を行なっている場合は、人員も自社で確保する必要があるため、出荷の多い・少ないに関わらず、予測で人を雇うことになり、予測よりも出荷が少なかった場合は人員過多となる場合があります。

それと同じく、在庫をたくさん抱えている時期に合わせて倉庫のスペースを確保していると、在庫が少ない時には余計なスペースが生まれてしまいます。

一方で物流をアウトソーシングすれば、保持している在庫や発送した個数に応じての支払いとなるため、

  • 倉庫固定・管理費
  • 人件費

上記は共に在庫量や配送物量によって変動させることが可能となり、年間で見た場合のコスト削減につながる可能性が高いです。

物流アウトソーシングによるコスト削減

メリット2:注力すべき業務に労力を投下できる

次に物流をアウトソーシングすることによって、これまで物流業務をしていた社員に、他の注力したい業務をしてもらえるメリットがあります。

近年ではネットショップの数は100万件を超えたと言われており、競争が激化しているため、マーケティングやブランディング・商品開発などの領域にさらに力を入れたいと考えているEC事業者が多くなっています。

それゆえオペレーションが主な業務となる物流周りは外注で行い、社内の人材で行うべき業務にリソースを最適配置するという選択肢は懸命な判断だと考えられます。

物流代行によるリソース最適化が可能に

メリット3:EC事業の成長を加速させやすくなる

またEC事業の成長を加速させやすくできるメリットもあります。

1日の平均出荷量が100個だとした場合、それをいきなり500個・1000個と増やせるかというとそうもいきませんよね。

なぜならそれだけの物量に耐えられる人材やオペレーションが整っていないからです。

ですが物流アウトソーシングを行い、急激な出荷増にも対応してもらえる業者を選んでおけば、急に1日の出荷量が倍増したとしても在庫確保さえされていれば、スピーディーにお客様に商品を届けられます。

物流アウトソーシングで、出荷増にも耐えられる

物流アウトソーシングのデメリット

メリットをお伝えしたところで、次に物流アウトソーシングすることによるデメリットについても解説します。

物流アウトソーシングは企業としても大きな決断になると思いますので、メリットだけではなく、デメリットも把握した上で検討していただくことをおすすめします。

デメリット1:自社のようには柔軟に対応できない場合がある

デメリットの1つ目としては、梱包や同梱において柔軟な対応が難しくなることがあります。

自社で梱包を行なっている場合であれば、その場でメッセージカードを書いて同梱したり、お客様の要望に合わせてお届けの箱を2つに分けたり、などといった運用が可能です。

しかし物流代行サービスの場合、そこまで柔軟に対応してもらえないケースもあります。

そのため、お客様にお届けしたい形で商品を届けられなくなるケースもあるため、どこに物流をアウトソーシングするか検討する際に注意しましょう。

デメリット2:発送に関わる業務全てをアウトソースできるわけではない

2つ目のデメリットは、物流をアウトソーシングしてもなお、自社で対応すべき配送業務があること。

例えば、受注後の入金確認や在庫管理・送り状の印刷などは、物流をアウトソーシングしても自社内で対応する必要があるため、物流業務に関わっている人全員を別の部署に異動させることは現実的ではありません。

物流をアウトソーシングしても自社に残る業務

デメリット3:物流業者がたくさんいて自社に最適な外注先を見つけるのが大変

EC事業を行う企業の増加に伴い、外注先の業者の数も増えてきました。
そのため自社にあった物流アウトソーシング先を見つけること自体が難しくなってきていると言えます。

ECで扱っている商品や事業規模が違えば、当然最適な外注先は変わってくるので、他社に習って外注先を決めれば良いという訳でもありません。

最適な外注先を見つけるために押さえておくべきポイントについては、この記事内で後ほどご紹介します。

物流アウトソーシングにかかる費用とは:固定費+従量課金が一般的

物流アウトソーシング導入に関するメリット・デメリットをご理解いただいた次に気になるのは、具体的な費用感ではないでしょうか?

一般的な物流アウトソーシングでは、基本料金(固定費)と配送個数や在庫量に応じて変動する従量課金の2つを足した金額で毎月の支払額が決まります。

物流代行にかかる費用

またほとんどの業者では、どの企業に対しても同じ金額を適用する「定額制」を採用しています。

一方で、それぞれの企業のニーズによって基本料金や従量課金の金額を変動させる「カスタム制」を導入しているところもあります。

どうしても死守したい高難度な要求がない場合、一番初めに選ぶのは「定額制」の業者で問題ないでしょう。

物流アウトソーシングを始めるべきタイミングとは

この記事を読んでいただいている方の中には「物流アウトソーシングをそのうち導入したいと思っているけれど、具体的にいつ導入すべきなんだろう」と思い、導入に踏み切れていない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、物流業務をアウトソーシングすべきタイミングを3つご紹介していきます。

ケース1:発送業務が自社内では追いつかなくなってきた

まずこちらのケースは物流をアウトソースせざるをえない状態です。

マーケティングがうまくいったことですでに出荷量が急増し、以前よりもお客様へ商品を届けられるまでの期間が長くなってしまった場合や、取り扱い商品を増やしたことで物理的に倉庫に商品が入りきらなくなった場合などが挙げられます。

ケース2:他にリソースを集中したい業務がある

こちらは、物流アウトソーシングのメリットの2つ目にご紹介した、「効率化による人材の最適な配置」を行いたいといった状態です。

SNS運用に担当者をつけたい、商品の調達に人を増やしたいなど、外注することによって空いたリソースでやってもらいたい業務が明確になっている場合は特に、物流業務を社内から手放すタイミングと言えます。

ケース3:コストを抑えながら今後の成長に備えたい

最後に、今はまだ事業規模が小さく社内の人員で配送業務を行えているが、今後EC事業を拡大していきたい、といった場合も物流アウトソーシングの導入を考えるべきタイミングです。

物流業務は商品の取扱量が増えるにしたがって、人の手がかかる業務の負担も大きくなります。

そのため「もう少し事業規模が大きくなってから導入しよう」と考えていると、発送業務で手いっぱいになってしまう、というリスクが考えられます。

早いうちから物流業務をアウトソーシングしておくことで、自社の発送キャパシティによる1日の出荷量の制限をなくせます。

それにより、一気に出荷量が増える大々的なキャンペーンなどを展開しやすくなり、結果として早く事業が成長することも期待できるのです。

導入する前に自社の課題や発送パターンを洗い出しておくべき

デメリットの1つとして「外注業者の選定が大変である」ということに言及しましたが、自社にぴったりな外注先を見つけるために、依頼したいことなどを詳細に整理しておく必要があります。

やるべきことは大きく分けて2つあります。

物流アウトソーシングを行う目的や解決したい課題を明確にする

何か新しいサービスを導入するときには当然のことではありますが、物流アウトソーシングを行う目的や、解決したい社内の課題を明確にしておく必要があります。

例えば、

  • 物流業務を外注することで、現在物流業務に従事している人員の30%をマーケティングリソースに当てること
  • 物流業務にかかっているコストを20%カットし、自社の利益率を改善すること

などです。

具体的な目標数値も設定しておくと、導入後に振り返りを行ない、改善のアクションにも繋げやすくなるでしょう。

自社で行なっている・今後行う可能性のある、発送・梱包パターンのリスト化

もう1つ、発送業務を外注する上で欠かせないことは、

  • どういった商品を
  • どういう温度帯で
  • どのような梱包で
  • どういうオプションをつけて

お客様の元に届けたいのか、といったパターンを洗い出しておくことです。

発送・梱包パターンの洗い出し例

このパターン洗い出しができていると、実際の業者を比較する際に「この業者はうちの希望にあった発送ができるだろうか」という検討がスムーズに行えます。

物流アウトソーシング業者の比較時に考えるべきこと

では、実際に導入先を比較検討する場合、どういったことを重点的に見るべきでしょうか?

導入前に洗い出した、解決したい課題や発送パターンの希望に合っているか?

まず初めに1つ前の章で解説した

  • 物流アウトソーシングを行う目的や解決したい課題
  • 自社で行なっている発送・梱包パターンのリスト

と照らし合わせて、条件を確認することが必須です。

この作業を怠って言われるがままに契約してしまうと、「プレゼント同梱ができなかった」「費用削減にならなかった」などと、希望していた結果が得られない可能性があり、悪い場合、お客様の満足度を下げてしまうことにもなります。

導入後のサポート体制が整っているか

1つ目の条件をクリアした業者が複数社あった場合、導入後のサポート体制が充実しているかも見極めましょう。
物流業務はEC事業を行う限り続いていくものであり、一度外注して終わりという訳ではありません。

事業の状況やキャンペーン内容によって、アウトソーシングしている内容変更の相談を行っていくのが一般的です。
そのため、担当者によるサポートが手厚く、変更したいときに気軽に相談できる相手を選ぶことをおすすめします。

ここまで「物流アウトソーシング」について解説してきましたが、さらに広範囲の業務を行ない、ほぼ何もしなくてもお客様の元に商品を届けられる「自動出荷サービス」をご存知でしょうか?

最近導入が広がっている自動出荷とは(物流アウトソーシングとの比較)

自動出荷とは、在庫保管・商品の配送のみではなく、ECサイトから注文が入った後の業務のほとんどを自動化することができるサービスです。

こちらの図をご覧いただくと、自社配送・物流アウトソーシングとの違いを理解していただけるかと思います。

「自動出荷」を始めるための基本知識 一般的な2つの出荷形態
(LOGILESSお役立ち資料:「自動出荷」を始めるための基本知識<ダウンロード可能>)
「自動出荷」を始めるための基本知識) ③自動出荷
(LOGILESSお役立ち資料:「自動出荷」を始めるための基本知識<ダウンロード可能>)

自動出荷サービスを利用すれば、デメリットの2つ目で挙げたような、物流アウトソーシングしたとしても、自社でするしかない業務を手放せます。

そのため、より多くのリソースを物流以外の業務に割くことが可能。

物流代行システムLOGILESSには自動出荷に必要な機能がすべて揃っています

当社が提供しているLOGILESSは、上述したような「自動出荷」を実現させるための物流代行システムです。

業務フロー全体を管理できるシステムとそのシステムが使える物流倉庫をセットで利用することで「自動出荷」を実現できます。

つまり、LOGILESSは受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)の一体型システムなのです。

物流倉庫をお探しの方には、LOGILESSが事業規模や商材に応じて適切な外部パートナーをご紹介させていただくことも可能。

LOGILESSでは物流代行システムのことがざっくりわかる概要資料をご用意しています。

物流代行サービスよりもさらに業務の効率化が可能となる「自動出荷」の詳細が気になる方は、ぜひダウンロードしてくださいね。

ざっくり概要資料 特徴1:受注業務と出荷業務の時間を短縮
(LOGILESSサービス資料:LOGILESSの全体像がざっくりわかる概要資料<ダウンロード可能>)
ざっくり概要資料 特徴2:在庫調整が不要に
(LOGILESSサービス資料:LOGILESSの全体像がざっくりわかる概要資料<ダウンロード可能>)

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