OMS・WMS一体型 のメリット・デメリットは?導入時の注意点を紹介

OMS・WMS一体型のメリット・デメリット
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様々な業界でDXが進んでいる現在において、物流業界も例外ではありません。

主にEC事業者側が利用するOMS(受注管理システム)や、主に倉庫事業者側が利用するWMS(倉庫管理システム)など、物流に関連する様々なシステム・サービスが存在します。

その中でも、OMSとWMSが一体化したシステムがあるということをご存知でしょうか?

この記事ではOMS・WMS一体型のメリットやデメリット、導入時の注意点を紹介します。

もくじ

OMSとWMSの役割

本題に入る前に、OMSとWMSの役割を振り返っておきましょう。

OMSとは

OMS(Order Management System)は、受注管理システムのことを指します。

顧客からの注文情報を一元管理し、在庫管理、出荷、配送、返品といった一連のプロセスをスムーズに進める役割を果たします。

EC事業者にとっては、注文から納品までのプロセスを最適化する重要なツールとなります。

下記の記事で、OMSの役割について詳しく紹介しています。

WMSとは

一方、WMS(Warehouse Management System)は、倉庫管理システムを指す言葉です。

在庫の入出庫管理、棚卸し、商品のピッキングといった倉庫内の業務を効率化するためのシステムです。

物流・倉庫業界において、業務効率化と誤送防止に寄与する重要なツールとなります。

WMSとは?
WMS とは?導入のメリット・デメリット、注意点を紹介!

OMS・WMS一体型 とは?

OMS・WMS一体型とは、これら2つのシステムが統合された形態のシステムを指します。

OMS・WMS一体型は、EC事業者と倉庫事業者が同じシステムを利用することになるため、注文から出荷、配送、在庫管理までの一連のプロセスが一元管理され、「自動出荷」を実現することができます。

OMS・WMS一体型とは

当社が提供しているLOGILESSも、OMS・WMS一体型のシステムであり、90%以上の注文を自動出荷することが実現できています。

これまでのOMSやWMSは、それぞれ独立したシステムであったため、OMSとWMSの連携が上手くいかなかったり、それぞれのシステムの導入費用がかかってしまう等の課題がありました。

OMS・WMS一体型はこのような課題を解決し、よりシームレスな物流を実現できるシステムだといえます。

ネットショップ側と倉庫側が同じシステムを利用するため、より強力な連携が実現可能に

OMS・WMS一体型 のメリット

「自動出荷」の実現

OMS・WMS一体型の一番のメリットは「自動出荷」が実現できるということです。

自動出荷」とは、受注後のほとんどの作業がなくなる出荷方法のことで、これまで手作業でおこなってきた受注・入金の確認、送り状の印刷、梱包・配送など全ての業務を効率化することができます。

自動出荷」を実現することで更に下記のようなメリットを享受することができます。

  • 作業時間の削減
  • 店舗の拡大
  • ミスの削減

日々の業務をより効率的にすることができれば、作業時間を削減でき、店舗の拡大に注力することができます。

これまで業務時間がひっ迫して出品・出店できなかったモールにも、進出することができるようになるかもしれません。

また、これまでEC事業者側や倉庫事業者側のいずれかで発生していた人為的なミスも、OMS・WMS一体型であれば減らすことができます。

顧客満足度の向上

「自動出荷」により注文処理の迅速化、配送のスムーズ化などが実現すると、結果として顧客満足度の向上につながります。

ほかにも、OMS・WMS一体型システムであれば、在庫管理がリアルタイムで行われるため、商品の在庫切れによる顧客の混乱や不満を防ぐことが可能です。

これにより、顧客が求める商品を確実に提供することができ、信頼性の向上につながるといえるでしょう。

また空いた時間を使って、新しいキャンペーンや商品の企画や販路の拡大などに充てることもできます。

OMS・WMSの連携が不要

OMS・WMSそれぞれ独立したシステムの場合、その連携が必要不可欠となります。

使用しているシステムによっては、OMSとWMSを連携させるために追加で費用や開発が必要になってしまったり、そもそも連携ができない可能性があったり、ひいては「自動出荷」が実現できない可能性もあります。

一方でOMS・WMS一体型は「既に連携された状態」のシステムともいえるため、追加の開発や費用は発生せず、スムーズに「自動出荷」を実現することができます

もし実現したいことが「自動出荷」であれば、OMS・WMS一体型のシステムを導入することをおすすめします。

OMS・WMS一体型 のデメリット

ここまで良いことづくしなOMS・WMS一体型のシステムには、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

OMS・WMS一体型のシステムの導入を検討する前に、きちんとデメリットも理解しておきましょう。

「OMS単体」よりも費用が高くなることがある

OMS・WMS一体型はOMSの機能だけでなく、WMSの機能も搭載しているため、OMS単体よりも費用が高くなることがあります。

もちろん、費用は提供している企業によって異なりますが、導入前にはきちんと費用のシミュレーションをしておくようにしましょう。

またこれはOMS・WMS一体型に限った話ではありませんが、OMSは出荷量などによって見積もりが異なる可能性があります。

そのため現在の出荷量だけではなく、将来的な出荷拡大も見据えて、料金表をきちんと確認しておきましょう。

導入負荷が大きい

OMS・WMS一体型は、高機能だからこそ導入の負担が大きいといえます。

「自動出荷」を実現するためには、まず現在の業務を棚卸しした上で、どのようにシステムに乗せ換えていくのかが重要になります。

また新たなシステムの導入には、スタッフの研修時間と、システムに慣れるまでの時間が必要となり、その間、業務効率が一時的に下がる可能性があります。

例えば繁忙期直前にOMS・WMS一体型を導入したことによって、現場が大混乱するということもあるでしょう。

このような負担やリスクをなるべく減らすべく、当社が提供している「LOGILESS」は、導入時に期待通りに動作するまでしっかりとサポートさせていただいております。

OMS・WMS一体型を導入する際は、費用対効果と導入スケジュールを確認しておくことが大切

自動出荷を実現するためには欠かせない「マクロ機能」

マクロ機能

これまで説明してきた通り、OMS・WMS一体型のシステムを導入することで注文から出荷まで一元管理することができ、シームレスな物流を実現することができます。

また導入する際には、その費用や負荷についても考慮する必要があります。

そしてOMS・WMS一体型のシステムを導入したからといって、必ずしも「自動出荷」が実現できるとは限りません

下記のようなECショップ独自のルールがある場合、「結局人の手で作業しないといけないんじゃないか?」という疑問をよくいただきます。

  • 10,000円以上購入している人におまけを配る
  • ギフトの場合は、納品書に金額を記載しない
  • 商品数によって配送会社を使い分ける

OMS・WMS一体型のLOGILESSには、このような課題を解決する「マクロ(RPA)機能」が備わっています。

このマクロ(RPA)機能は、「もし〇〇なら、□□する」といった自動化ルールを、簡単に実現することができます。

例えば同梱物を追加する、倉庫への指示を記載する、配送方法を変更する、などの処理がLOGILESSにより自動化されるため、出荷指示を人の手で修正する必要がなくなります。

このマクロ(RPA)機能を活用することによって、OMS・WMS一体型のシステムでも柔軟性が増し、自動出荷を実現することができるのです。

OMS・WMS一体型 のLOGILESS

OMS・WMS一体型のLOGILESS

これまで説明してきた通り、当社が提供するLOGILESSはOMS・WMS一体型の「自動出荷」を実現できるシステムです。

自動出荷」を実現できることは顧客満足度の向上につながる上、OMS・WMS一体型のシステムであれば倉庫事業者側との連携もスムーズにおこなうことができます。

また、当社はシステムの提供のみにとどまらず、専門のコンサルタントがEC事業者様に最適の物流倉庫を紹介し、自動出荷が実現できるようにサポートもおこなっております。

そのため「はじめてOMSを導入する」というEC事業者様でも安心してご利用いただくことができます。

もしこの記事を通じて「自動出荷」の詳細を聞いてみたい、概要を知りたいという方は下記のリンクからぜひお問い合わせください。

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