「ネットショップを始めたいけど、物流業務をどうしていいか分からない…」
「繁忙期になると、誤出荷が増えてクレーム対応に時間を取られてしまう…」
「ネットショップの売上が伸びたのは嬉しいけれど、毎日梱包作業に追われている…」
これからネットショップ事業を始める方も、事業順調に成長してきた方も事業のフェーズを問わず、こうした物流の”壁”に直面するEC事業者は少なくありません。
物流代行はこうした「物流の壁」を乗り越え事業をさらに成長させる解決策の一つです。
本記事では、「物流代行」について、そのサービス内容からEC事業者が享受できる具体的なメリット、料金体系、そして失敗しないための選び方までを徹底的に解説します。
物流代行とは?
物流代行とは、Third Party Logistics(サード・パーティ・ロジスティクス、略して3PL)とも呼ばれ、EC事業者が行うべき出荷業務全般を、専門の外部倉庫事業者へアウトソーシングすることです。
物流のプロである代行業者に任せることで、品質を向上させながら、自社のリソースを「売上を伸ばすためのコア業務」(商品企画、マーケティング、集客、CSなど)に集中させることが可能になります。
1-1. 物流代行で「何を」任せられる?具体的なサービス一覧
物流代行のサービス範囲は、単なる「配送」だけでなく、商品の入荷からお客様の手元に届くまでのプロセス全体をカバーします。
- 入荷・入庫:納品された商品の数量チェック(検品)と倉庫への格納
- 保管:商品の在庫管理、品質管理(温度・湿度管理など)
- 受注処理:OMS/WMSとの連携による受注データの取り込みと出荷指示
- 出荷作業:ピッキング(商品の取り出し)、検品、梱包、送り状の発行
- 配送手配:運送会社への引き渡し、配送状況の追跡
- 付帯業務:熨斗(のし)やメッセージカードの同梱、ギフトラッピング、在庫撮影など
- その他:返品・交換対応、棚卸し業務の代行
これらの業務を一括して任せることで、EC事業者様は物流に関する工数を大幅に削減できます。
EC事業者が物流代行を利用する5つの大きなメリット
物流代行の導入は、EC事業の成長を加速させるための戦略的な一手となります。特にEC事業者が享受できる主要なメリットは以下の5点です。
2-1. コア業務に集中できる(業務効率化)
最大のメリットは、時間と労力を「売上を生み出す」業務に集中できることです。時間のかかる梱包や発送作業から解放され、新商品の企画、マーケティング戦略の立案、顧客対応の向上など、事業成長に直結するコア業務に集中できるようになります。
2-2. コストの最適化(固定費の変動費化)
自社で倉庫を借りたり、専任のスタッフを雇用したりする場合、物量に関わらず「固定費」が発生し続けます。物流代行を利用すれば、保管料や作業費は物量に応じて変動する「変動費」にできます。特に閑散期にはコストを抑えられるため、キャッシュフローの改善にもつながります。
2-3. 品質とスピードの向上(顧客満足度CSの向上)
物流代行業者は、物流のプロフェッショナルです。専門的なノウハウに基づいた効率的なピッキング、丁寧で正確な検品・梱包により、誤出荷リスクが大幅に減少し、配送スピードも向上します。結果として、顧客満足度(CS)の向上に直結します。
2-4. 配送網の最適化とリードタイムの短縮
代行業者は複数の運送会社との大口契約を持っているため、自社で契約するよりも有利な運賃で配送できるケースが多くあります。また、全国に複数の倉庫を持つ事業者を選べば、顧客に近い場所から出荷することでリードタイム(注文から到着までの時間)を短縮し、競争優位性を高められます。
2-5. 在庫管理の適正化とデータ活用
優秀な物流代行業者や、ロジレスのようなOMS/WMSとの連携に強い事業者を利用することで、在庫データをリアルタイムで正確に把握できるようになります。在庫切れによる販売機会の損失や、過剰在庫による保管コストの増大を防ぎ、販売戦略に活かすためのデータ基盤を構築できます。
物流代行の料金体系と相場(コストを抑えるポイント)
物流代行の料金は、倉庫事業者やサービス内容によって大きく異なりますが、一般的に以下の要素で構成されます。
3-1. 料金の主な構成要素
| 料金の種類 | 費用の内容 | 課金形態の例 |
| 初期費用 | WMS導入費用、マスタ登録費用など(0円〜) | 初期契約時1回 |
| 保管料 | 商品を倉庫に保管するための費用 | 坪単価、ラック単価、個建単価など(月額) |
| 荷役料 | 入庫時の検品、棚入れ作業にかかる費用 | 1個あたり、または時間単価 |
| 出荷作業料 | ピッキング、梱包、流通加工にかかる費用 | 1件あたり、または1個あたり |
| 運送料 | 倉庫からお客様へ配送するための費用 | 配送距離、サイズ、重さに応じた実費 |
| システム利用料 | WMS、OMSなどのシステム利用料 | 月額固定費、または従量課金 |
3-2. 失敗しないためのコスト試算のポイント
コストを抑えるには、自社の出荷件数や商品の特徴(サイズ、重量、保管温度)を正確に把握することが重要です。
特に、「出荷件数が少ない場合(小ロット)」は、固定費の比率が高い倉庫を選ぶと割高になることがあります。逆に「出荷件数が多く、物量の波が大きい」場合は、変動費中心の料金体系を選ぶことで、コスト変動に強い体制を構築できます。
【失敗しない】自社に合った物流代行業者を選ぶ4つのポイント
物流代行業者選びは、EC事業の未来を左右する重要な決断です。以下の4つのポイントをチェックしましょう。
4-1. 取り扱い商材への対応力
自社の商材(例:アパレル、食品、コスメ、大型家具、割れ物)を適切に扱えるか、**特殊な要件(冷凍・冷蔵、賞味期限管理、シリアルNo.管理)**に対応できる体制があるかを確認しましょう。
4-2. 出荷規模と「波動」への対応力
日々の出荷件数だけでなく、セール時や季節商品など、**物量の急激な「波動」(増減)**に対応できるリソース(人員、スペース)があるかを確認しましょう。繁忙期に発送が遅延すると、顧客満足度が大きく低下します。
4-3. OMS/WMSの連携性とシステム対応力
システム間の連携がスムーズであるかどうかが、業務効率の鍵を握ります。
ロジレスのシステム連携力が強みです!
倉庫紹介を行っているロジレスは、自社でOMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)を提供しています。そのため、ロジレスのシステムと連携できる倉庫事業者様は、受注データから在庫データまでをリアルタイムでスムーズに共有できます。このシステム連携のスムーズさこそが、EC事業者が求める誤出荷の防止、リアルタイムな在庫状況の把握、販売機会の損失防止に直結します。
4-4. カスタマーサポートとサービスレベル
誤出荷や配送トラブルが発生した際の対応体制やスピードは非常に重要です。また、ラッピングや同梱物への対応など、自社が重視する**「おもてなし」レベル**を実現できるか、事前に担当者と細かくすり合わせましょう。
まとめ:ロジレスが考える「理想の物流」と次の一歩
物流代行(3PL)は、単なる「作業の外注」ではなく、EC事業者が競争力を高め、成長するための「戦略的なパートナーシップ」です。
物流をプロに任せることで、業務効率化・コスト最適化・品質向上が実現し、EC事業者様は本来注力すべき**「お客様と向き合う時間」**を確保できます。
ロジレスでは、システム(OMS/WMS)の強みと、それに対応できる信頼できる倉庫事業者様の紹介を通じて、EC事業者様が抱える物流課題をワンストップで解決いたします。
あなたのEC事業の成長に向けて、物流代行という次の一歩を踏み出してみませんか?

