物流倉庫ではどんな道具が使われているの?│意外と知られていない商品ラックについて解説!

倉庫で使われる商品ラックについて

今回はECショップ運営者でも意外と知らない、物流倉庫の中で使われている道具についてご紹介する記事を作成しました。

物流倉庫では大量の商品を保管するために倉庫専用のラックが使用されています。ラックには様々な種類があり、それぞれ保管に適する商品も異なるため、特徴を知った上での選定が求められます。そのポイントをまとめました。

もくじ

倉庫のラック選定で欠かせないポイントは、商品の「特徴」と「物量」

一言に「ラック」と言っても、たくさんの種類があるため、倉庫のスペースやレイアウト・用途によって適切なものを選ぶ必要があります。

まず、ラックを選ぶ上で重要となるポイントについてご紹介します。

ラック選定で考えるべきことは

  • 保管するそれぞれの荷物の似姿や寸法、特徴、重量はどのようなものか
  • 保管物量はどれくらいか

の2点です。

この2点を洗い出さずにラックを決めてしまった場合、保管したい商品がラックのサイズに合わず、商品の保管効率が下がってしまったり、商品数が多すぎてラックに収まりきらなかったりするケースがあるので注意してください。

大型ラックを倉庫に配置する際には、必ずラックの配置計画を作り、スムーズな作業動線を整備することも効率的な倉庫運営を行うために必要です。

形状別のラックの種類とそれぞれの特徴について解説

次に、形状別にラックの種類を見ていきましょう。

ネスティングラック

ネスティングラックとは、金属のフレームを使ってラックを組み、単体または段積みで使用できるラックのことで、パレットとセットで使われることが多いです。組立・設置工事の必要がなく、レイアウトも自由自在に変更でき、使用しない場合は重ねて省スペースに収納できることが特徴としてあげられます。

ネスティングラックは高さや幅の変更ができないため、倉庫内に保管する商品の荷姿・サイズが似ている場合に適していると言えます。

棚を使わないときも省スペースで管理でき、簡単に組み立てもできるので、倉庫を一時利用する場合や、一時的に保管料が多くなる場合にも用いられます。

パレットラック

パレットラックとは「重量ラック・重量棚」とも呼ばれるラックで、棚あたりの積載荷重が500kgを超えるラックを指し、パレット単位で荷物を保管したいときに広く使われるラックのことです。

ネスティングラックと比べた時のパレットラックの良さは、

  • 耐荷重量が大きいこと
  • 収納の自由度が高いこと(ネスティングラックは高さが一定だが、パレットラックは自由に決められる)

の2点があげられます。

ラックを固定するため工事が必要となり、棚を使わないときでも移動や折り畳みができない、といったマイナスな点があります。

そのため、パレットラックは重いものの保管や、天井が高い倉庫で、保管する商品に応じてスペースを効率利用したい事業者に適していると言えます。

中量ラック・中軽量ラック

中量ラック・中軽量ラックとは、ネスティングラック・パレットラックとは異なり、パレット単位ではなく、ダンボールやコンテナに入れた商品の保管に使われる棚のことです。倉庫棚や収納棚として、倉庫現場以外でも活用されています。

中量・中軽量ラックは、組み立てや棚の高さを変えることが簡単で、商品に応じて保管効率の良い棚の形状を保つことが可能です。

商品単位での保管に適している棚のため、倉庫内では手動でのピッキング用保管棚として多く利用されています。

固定ラックと移動ラック、どちらを選ぶべきか?

上記で紹介したラックの形状による違いの他に、ラックの備え付け方法による違いで「固定ラック」「移動ラック」という2種類があります。

ここでは、その2つのラックの特徴と、どのような倉庫に適しているのかをご紹介していきます。

固定ラック

固定ラック」とは、倉庫の床に固定できる棚のことで、保管物のサイズに合わせて組み込み・取り外し可能なものが多いです。倉庫のサイズや保管する商品のサイズに合わせて取り付けることで、空間の有効活用ができ、入荷・出荷作業を効率化することに繋がります。

作業スペースや棚の位置を自由に設置できるので、入荷・出荷作業が頻繁に発生する商品の保管には、固定ラックを選ぶべきと言えます。ただし、基本的に作業スペースは固定となるので、物量にばらつきがある商品の保管時には広いスペースが無駄になってしまうこともあります。

移動ラック

移動ラック」とは、電動の台車上に設置されたパレットラックを、床面のレールに沿って動かすことができる棚です。移動ラックを導入することで、格納効率は一般的に1.5~2倍になると言われています。

移動ラックを使用する場合、保管時には移動ラックを密着させて省スペースにし、入出庫などの作業をするときにはレール上を動かしてラックを広げて作業を行う流れとなります。

入出荷が少ない商品(書類など)の保管を行う倉庫では移動ラックが適しているでしょう。
反対に頻繁に入出庫が行われる商品では、毎回ラックを移動させる必要が発生してしまうため向いていません。

移動ラックのイメージ

効率的な倉庫運営のため、ラック選定と同時に考えるべきことを2つご紹介

ここまでは、倉庫運営に欠かせない商品ラックの選定基準や種類について解説してきました。もちろん商品ラックの選定は重要なことですが、適する商品ラックを選ぶだけで効率的な倉庫運営ができるとは限りません。

そこで、ラック選定と同時に考えておきたい

  • 商品の保管方法
  • 出荷の順番

の2つの観点についても、簡単に解説していきます。

ラック選定と同時に考えるべきこと1:ロケーション管理方法

まず1つ目は、ロケーションの管理方法です。「ロケーション管理」とは商品の保管場所をルールに沿って管理することで、商品の配置場所が常に把握できるので、初心者であっても効率的なピッキング作業を行うことが可能です。

物流倉庫でのロケーション管理方法には、

の2つがあります。

ロケーション管理の種類

フリーロケーションは、雑貨やアパレルなど商品変動が激しいものや、食品などの日付管理が必要な商品で多く使われている方法で、保管効率が上がることが特徴としてあげられます。ただし、商品の保管場所を都度確認する必要があるため、倉庫管理システムが導入された倉庫で採用されていることが多いです。

固定ロケーションは、どこに何が置かれているか覚えやすく入出荷が単純に行えるため、保管する商品変動が少ない場合に適している方法です。

そのため、ラックを選ぶ時と同じように、扱う商品の特徴や商品の変動頻度に応じて適した方を選ぶようにしましょう。

ラック選定と同時に考えるべきこと2:出荷の順番

2つ目は出荷の順番についてです。出荷の順番には以下2つの種類があります。

「先入れ先出し」では、古い商品から先に販売することで、品質不良や経年劣化を防ぎ、在庫の廃棄を最小限に抑えることができます。また、商品入庫時に倉庫や棚の整理が必要となるため、頻繁に整頓ができるメリットもあります。入荷順を無視して棚に並べてしまうと、先入れ先出しがしにくい状態が生まれてしまうので注意が必要です。

賞味期限がある食品や使用期限がある医薬品、品質が重要視される半導体や電子部品は、「先入れ先出し」をすべき商品と言えます。

「後入れ先出し」では、入庫した商品を保管スペースに移動させず、そのまま出荷作業に入れるため、入れ替え作業が省け、スペースの節約になるというメリットがあります。小売店では「後入れ先出し」を採用するケースは稀ですが、衣類など鮮度が重要ではないものであれば採用を検討しても良いかもしれません。

まとめ

今回の記事では、商品ラックの種類とそれぞれの特徴・適する保管商品について解説を行いました。商品ラックの選定と同時に考えるべき観点についてもご紹介しました。

ポイントとしては、以下を覚えておいてください。

  • 商品ラックは保管する商品の特徴と物量に応じて決定するべき
  • 商品ラックは形状別に「ネスティングラック」「パレットラック」「中量・中軽量ラック」が、備え付け方法の違いで「固定ラック」「移動ラック」が存在している
  • 商品ラック選定と合わせて、「ロケーション管理方法」「出荷の順番」についても商品や事業の特性に合わせて決める必要がある

株式会社ロジレスが提供しているEC自動出荷システム「LOGILESS」では、今回ご紹介したフリーロケーションでの商品管理も可能です。

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