2人で9つのECを運営し、出荷件数も約5倍に!LOGILESS×物流代行で、Temuの出荷ルールも攻略
企業情報
| 企業名 | 株式会社丸味食品 |
| 事業内容 | 海産珍味、ナッツ、ドライフルーツなどの食品の加工・卸売 |
| ECサイト | 「あてめあて」(https://www.atemeate.jp/) |
| 取り扱い商材 | 海産珍味、ナッツ、ドライフルーツなど |
| 販売方法 | 自社サイト、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、メルカリShops、Temuなど合計9つのEC |
| EC開始時期 | 2022年11月 |
| LOGILESS導入時期 | 2024年10月 |
| 導入前の課題 | ・受注の取り込みから、梱包、郵便局への持ち込みまで、自社出荷を1人で対応していた ・モールごとに在庫を手作業で振り分けており、売り越しのリスクと機会損失があった ・ギフト便で送り主情報が反映されず、「これは誰から?」という問い合わせが発生していた |
| 導入後の効果 | ・受注から出荷までの業務が自動化され、バックヤード業務から解放された ・在庫の一元管理と配送方法の自動最適化により、全モールにフルで在庫を出せ、送料コストとギフト関連の問い合わせも削減できた ・2人で9モールの運営が可能になり、注文数が2倍以上に。ECモールの出荷ルールも攻略。 |
取材者プロフィール
丸味食品 EC事業ご担当者 様
おつまみ・珍味の卸売を本業とする同社で、2022年のEC立ち上げから一貫してEC事業を担当。当初は受注から自社出荷までを1人で担い、現在は2名体制で9モールの運営を統括している。
本記事はこんな方に役立つ内容です
- 自社出荷の負荷に限界を感じているEC事業者の方
クリックポストやメール便を使った手作業の出荷から、LOGILESS×物流代行で自動出荷体制を構築し、受注から出荷までの作業を限りなく自動化した事例です。 - 複数のECモールを運営している(したい)方
2名で9モールを回し、複数モール展開により売上を伸ばしている事例です。 - TemuなどのECモール側の出荷ルールに困っている方
LOGILESS×物流代行で注文から出荷まで自動化し、リードタイムを短縮したことで、注文から48時間以内に出荷が必要などのモール側の出荷ルールも攻略している事例です。
LOGILESSを導入するまで
「卸売業だからこそ」始めたEC。知見0から手探りでスタート。
―はじめに、丸味食品様の事業について教えてください。
丸味食品様:1970年の創業以来、おつまみや珍味を主に扱ってきた食品・加工卸です。いまの主力はナッツやドライフルーツなどの農産珍味や、いかなどの海産珍味がメインで素材の良さを活かした商品を扱っています。立ち位置としては、メーカーさんと小売店さんの“あいだ”に立つ卸。どんな商品が作られているか、これから何が作れるのか、いま何が売れているのか——その情報を両側から預かっているのが私たちの強みですね。
―そうした卸売業のなかで、なぜECを始められたのでしょうか?
丸味食品様:正直に言うと、卸売って「世の中的にはいらない」と言われかねない業態のひとつだと思っています。小売店さんがメーカーさんと直接取引すれば、間に入る卸のマージンは省ける。そういう時代が来るかもしれないなと。だったら、自分たちの力で売れる体制も持っておこうと考えて、2022年末頃から楽天市場で出店することからECを始めました。

―EC運営は当初お1人で担当されていたんですか?
丸味食品様:そうですね、最初は本当に全部1人でした(笑)。出店審査の対応から、商品ページづくり、受注、出荷まで全部ですね。ECのノウハウなんて私はじめ社内に誰もなかったので、まずは同業他社の商品をひたすら買うところから始めたんです。届いた荷物を見て、「メール便っていう送り方があるんだ」と気づくような、そんなレベルからのスタートでした。
―最初の手応えはいかがでしたか?
丸味食品様:EC初月売上は7万5千円でした…今でも忘れられない数字です(笑)。これが良いのか悪いのかもわからず、そこからコツコツと積み上げてきた、という感じですね。
朝9時にログインし、夕方に郵便局へ。すべてを手作業で回していた
―当時の業務内容を教えていただけますか?
丸味食品様:毎日、朝9時に楽天市場にログインして、前日の注文を抽出して、住所のデータを取り込んで印字して、併設している工場で詰めたての商品をもらって封筒に入れて、夕方に自分で郵便局へ持ち込む。本当にアナログな運用でしたね。注文が少ない日は5〜10件くらいなので、それで十分回っていたんです。
―楽天市場のセールのときはどうでしたか?
丸味食品様:楽天市場のセールはまさに大変でした。うちの本社は埼玉なんですが、私は普段関西にいるんです。なので楽天市場のセールのたびに、わざわざ関西から本社へ出向いて出荷作業をしていました。1人の部署なので、自分がいないと回らない。「売れるかな」という不安と、「売れたら売れたで大変だ」というプレッシャーの繰り返しが大変でしたね。
―100件ほど出荷する日だと、どれくらい時間がかかっていましたか?
丸味食品様:そうですね、送り状まわりで1時間、ピッキングで30分、そこから梱包して……と積み上げていくと、セールのピーク時は1日4時間以上受注から出荷までの作業に時間がかかっていたと思います。詰める作業だけでも、50件で1時間ペースでしたからね。しかも郵便局に毎回持ち込むので、郵便局の方に少し煙たがられることも多々ありました(笑)。

月1,000件が限界点。倉庫探しと同時に「WMS」という存在を知る
―どのタイミングで、システムや物流の見直しを考え始めたのですか?
丸味食品様:出荷件数が月1,000件を超えたあたりですね。さすがに自社出荷を1人で続けるのは厳しいなと。実際、移行を決めた頃には月2,000〜3,000件まで増えていました。まずは物流業務を代行してもらうための物流倉庫を探し始めました。調べていくうちに「倉庫管理システム(WMS)」というものがあると知ったんです。ただ、楽天市場などのECと連携する「受注管理システム(OMS)」とは別のシステムということもわかり、倉庫探しがきっかけでシステムも同時に調べはじめました。
―その中でどのようにしてLOGILESSを知りましたか?
丸味食品様:システムについて、他のEC事業者の方に話を聞く中で知りました。「A社のOMSとB社のWMSを連携している」という人が多かったのですが、「OMSもWMSも一体型になっているLOGILESSというものがある」と聞いて興味を持ちました。以前、POSなどのシステムを触っていた経験もあったので、別々の会社のものを連携させるよりも一体型のほうが良いだろうなと思いました。あとは、個人的に新興勢力みたいな、新しいプロダクトが好きなのもあって話を聞いてみたいなと思いましたね(笑)。
LOGILESS導入の決め手
「倉庫探し」から一緒に。ITに不慣れでも進められた“伴走”が決め手だった
―最終的にLOGILESSを選ばれた決め手は何でしたか?
丸味食品様:システムの機能も良かったのですが、物流倉庫も紹介してもらえたことが大きかったです。倉庫を自分で探そうとすると選択肢が無数にあって、そもそも「この会社で比べていいんだっけ?」というのが難しかったです。値段を比べようにも、土俵が定まらないんですよね。ロジレスの担当の方から、「希望に合う倉庫を無料で紹介できますよ」と言ってもらえたので、システムと一緒に物流倉庫も含めたセットで自動出荷体制を実現できると思ったので、お願いすることにしました。
―物流代行業者様も多くいらっしゃるので、ご自身で探すのはなかなか難しいですよね…。導入前後のサポートについてはどう感じられましたか?
丸味食品様:私たちみたいにITに不慣れな人間だと、「全力でサポートします」と言葉で言われるだけでは、結局は苦手意識を持ったまま終わってしまうことがあると思うんです。でも実際は、ロジレスの担当の方が何度も一緒に画面を開いて、ひとつひとつ操作を教えてくれました。導入のときも、細かいところまで何度も打ち合わせを重ねて、設定を一緒にすり合わせていく。おかげで私自身もだんだん慣れていけました。この“伴走”がなかったら、たぶん途中で挫折していたと思います。
―ありがとうございます!何か具体的に、印象に残っているサポートはありますか?
丸味食品様:配送方法を自動で最適化する仕組みを、一緒に作り込んでもらったことですね。うちは商品の組み合わせしだいで、いちばん安い送り方が細かく変わるんです。それを何とかシステムで自動化できないかと相談したら、ロジレスの担当の方がとことん調べてくれて、マクロを使った条件を一つずつ検証しながら設定を組み上げていってくれました。今でもその仕様を踏襲していますので、本当に感謝しています!

LOGILESS導入後の変化
1日4時間かかることもあった受注から出荷までの業務が「ほぼゼロ」に。LOGILESSと物流代行を導入して、最も大きく変わったことは何ですか?
丸味食品様:出荷作業を委託しているのも大きいですが、LOGILESSが受注処理から倉庫への出荷指示まで自動でやってくれるので、ほとんどのバックヤード業務がなくなりましたね。以前はセールのたびに4時間以上かかることもありましたが、今は1時間もかかっていません。というより、ほとんど何もしていない状態に近いです。住所の表記が違うとか、その程度の引っかかりを直したり、一部のモールはCSVをインポートしたりしますが、その程度ですかね。
配送方法を自動で最適化。送料コストの削減にも直結
―出荷まわりで、特に効いている機能はありますか?
丸味食品様:配送方法の自動最適化ですね。うちの商品は単価が低いので、送料が利益を大きく左右するんですよ。たとえば、宅急便で送るより、メール便を複数に分けたほうが安く済むケースがあったりします。そこで全商品にサイズ係数を設定して、一番安くなる配送パターンを自動で選んで処理できるようにマクロ機能(RPA機能)を自分たちで設定しました…、というのは嘘ですかね(笑)。LOGILESS担当の方が親身に相談に乗ってくれて、時には同僚の方も巻き込んで係数の計算から全て設定してくれました。最初に作り込んでしまえば、あとは自動なので、今尚非常に助かっています。
ギフト便の「これ誰から?」が消え、問い合わせも減少
―ほかに、お客様対応の面などで変わったことはありますか?
丸味食品様:ギフトの問い合わせが減りましたね。以前のクリックポストでは、ギフトを送ったときに購入者の名前がうまく反映されず、受け取った方から「これ誰からの荷物ですか?」という問い合わせがけっこう来ていたんです。今は送り主の情報がきちんと反映されるので、そうした問い合わせがなくなりました。EC担当として問い合わせは全部自分に返ってくるので、これは地味に大きいです。
複数モールの在庫を一元管理し、「売れるだけ売れる状態」に
―在庫管理は変わりましたか?
丸味食品様:在庫管理も楽になりましたね。楽天市場以外にもYahoo!ショッピングなど徐々にモールを広げていたのですが、以前は在庫が100個あっても、「楽天市場に50、Yahoo!ショッピングに30、残りはこっちに」と手で振り分けていました。売り越しが怖かったので。今は100個あれば、どのモールでも100個として見せられるようになりました。1つ売れれば他のモールでも在庫が減る。導入していない方からするとけっこう怖い世界だと思うんですが、慣れてしまえば当たり前で、売れるだけ売れる状態になりました。
―在庫の確認のために倉庫へ連絡する、といったことは?
丸味食品様:ほとんどないですね。数字が大きくズレることもないので、安心して任せられています。それと、毎朝LOGILESSの在庫画面を見るのが習慣になっていて。各商品の出荷数の動きを見れば「これは反応がいいな」とすぐ分かる。各モールを個別に見に行かなくても、ここだけ見れば全体がつかめるんです。あの画面を眺めるのが、実はいちばん楽しい時間かもしれません(笑)。
空いた時間で、9モールへ。販路拡大が売上アップの鍵に
―出荷の負荷が減ったことで、時間の使い方はどう変わりましたか?
丸味食品様:出荷に取られていた時間を“売る”ことに回せるようになったのが、いちばん大きいですね。商品ページの改善などもありますが、何よりもさらに販売するモールを増やせるようになりました。楽天市場から始めて、Amazon、Yahoo!ショッピング、メルカリShops、Temuなど今では9モールまで広げています。API連携できるモールなら、既に出荷体制が整っているので、モールを増やす負荷がそれほど大きくないです。その積み重ねが、売上にもつながっていると感じます。そのおかげで1人だった事業部も今ではデザイナーと二人三脚で更なる出店意欲に燃えています。
―モールを増やすことが売り上げアップに繋がるという理由をもう少し教えてもらえますか?
丸味食品様:これはやってみて分かったことなんですが、モールによって売れる商品が違うんです。楽天では品揃え程度だった商品が、別のモールではよく売れる、ということが起きる。おかげで、以前は売れ筋だけしか回らなかった在庫が、まんべんなく回るようになり、売上の底上げにもつながりました。また、複数のモールに分散していると、特定のモールや商品の浮き沈みによって売上全体が振り回されにくいので、リスク分散という意味でも効いています。
出荷対応がシビアな新興モール「Temu」も、LOGILESS×物流代行だからこそできる
―Temuにも出店されていると伺いましたが、どんな感じなのか少し教えていただけますか?
丸味食品様:Temuのような新興モールは立ち上がりが早くて、出店してすぐに動き出すのが面白いんですよね。集客もかなりの部分をTemuがやってくれるので、こちらの手がかかりにくい。だからこそ、出店のスピード感を活かせます。新興モールに踏み出しづらいという方もいると思いますが、他のモールとは違う商品が売れたり、違う層にアプローチできたりするので、検討してみると良いと思います。
―なるほど、確かに顧客層もだいぶ違うイメージですね。一方で、Temuは出荷のルールが厳しいとも聞きますが、実際はどうなのでしょうか?
丸味食品様:そうなんですよね…。Temuはいわゆる外資系で、受注から出荷までのスピードと正確さがかなりシビアに見られます。案件によっては、特に迅速な対応が求められることもあります。だからこそ、受注〜出荷が自動で流れる体制が大前提だと思っています。逆に言えば、その体制さえ整っていれば、新興モールも怖くないんです。
―自動出荷の仕組みが整っていることが、出店のハードルを下げているわけですね。
丸味食品様:まさにそうです。LOGILESSと物流代行で出荷が自動化できていて、配送方法を最適化するマクロも組んである。だから、Temuのようにスピードを求められるモールでも無理なく回せるんですよね。ひとつひとつのモールに人手を取られていたら、ここまで販路は広げられなかったはずです。Temuは、集客から販促までモール側が担ってくれる“売上重視型”なので、出店後の手離れもいいです。正直、LOGILESSを使っているなら、やらない理由はないと思うくらいです。逆に言えば、LOGILESSや物流委託先がない状態では難しいと思いますね。
今後の展望
―今後、挑戦していきたいことを教えてください。
丸味食品様:国内のモールはもっと増やしていきたいですが、ずっとやりたいと思っているのが越境ECです 。うちの商材は東南アジア向けと相性がいいので、特にそのあたりを狙いたいですね。まだ踏み出せていないんですが、使っているシステムが越境にもつながっていると、最初の一歩が踏み出しやすいだろうなと。そういう意味でも、ロジレスさんに期待しています。
―LOGILESSへのご要望があれば、ぜひ。
丸味食品様:大きな不満はないんですよ。強いて言えば、APIで連携できるモールがもっと増えると嬉しいですね。あとは、ユーザー向けに「どのモールが伸びているか」といった出荷データの傾向を共有してもらえると、出店判断の材料になってありがたいなと。実際の出荷数というのは、いちばん信頼できるデータなので。
―ありがとうございます!確かに弊社ならではの情報はもっと皆様に発信できるようにしたいですね。最後に、同じようにバックヤードに悩むEC事業者の方へメッセージをお願いします。
丸味食品様:ECを始めたころの自分に、こういうことを教えてくれる人がいたらよかったな、と思うんです。集客の相談先はたくさんあっても、出荷や物流は、最初は何を誰に相談すればいいか分からなかったので。もし今、自社出荷で手一杯になっているなら、出荷を仕組みに任せて、自分は売ることに集中する。その選択肢があると知ってほしいですね。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!