ECと卸の在庫の取り違え・ロット逆転がゼロに。3,000以上のSKUをミスなく管理するための「在庫区分機能」活用事例
企業情報
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社Leo Sophia Group |
| 事業内容 | プロテインブランド「ULTORA」をはじめとするD2Cブランドの企画・運営 |
| 主なブランド | ULTORA、LeoClie、ENAVIS、MAGINA、VIVID GLOW など |
| ECサイト | ULTORA:https://ultora.co.jp/ ほか |
| 取り扱い商材 | プロテイン・健康食品、化粧品など |
| 販売チャネル | 自社EC、ECモール、卸・小売 |
| 出荷規模 | 月間約2.8万件(約3,200SKU) |
| LOGILESS導入時期 | 2026年8月 |
| LOGILESS導入前の課題 | ・事業の成長にともない、賞味期限やロットまで含めた、より細かな在庫管理が必要になっていた ・賞味期限別の在庫をExcelで管理しており、業務が属人化していた ・EC用と卸用で在庫の取り違えが発生することがあった |
| LOGILESS導入後の効果 | ・在庫区分・賞味期限管理・ロット管理で高度な在庫管理が可能になり、物流品質が改善した ・ECと卸の在庫の取り違えがなくなった ・先入れ先出しが徹底され、ロット逆転がなくなった ・誰でも在庫が分かるようになり、社内からの在庫に関する問い合わせがなくなった |
取材者プロフィール
DtoC事業部 SCMグループ 岡本様 西川様
本記事はこんな方に役に立つ内容です
- ECと卸の両方で販売している方
- 販路やSKUが多く、在庫管理が複雑化しており、ミスのリスクが高まっている方
- 賞味期限やロットの管理、ECと卸の在庫の取り違えに課題を感じている方
LOGILESSを導入するまで
「ULTORA」をはじめ、複数のD2Cブランドを多数の販路で展開
―はじめに、Leo Sophia Group様の事業についてお教えください。
岡本様:弊社は、プロテインブランドの「ULTORA」をはじめ、化粧品の「LeoClie」「ENAVIS」など複数のD2Cブランドを展開しており、SKU数は3,000を超えます。販売チャネルは自社ECサイトや複数のECモールのほか、卸・小売でも販売しています。
事業の拡大にともない、より細かな在庫管理が必要に
―販路やSKUが多いなかで、LOGILESSの導入前はどのような課題がありましたか。
岡本様:以前は別の受注管理システム(OMS)を使っていましたが、賞味期限やロットごとに在庫を管理する機能はなかったため、賞味期限別の在庫はExcelで管理していました。商品数や出荷件数が増えるにつれて、Excelでは管理しきれないことがあり、ロット逆転が生じることもありました。
―なるほど、確かに賞味期限やロット管理がないシステムも多いですしね。
卸や小売の在庫管理の面ではどうでしたか?
岡本様:ECと卸で同じ在庫を共有していたので、EC用に確保していたつもりの在庫が、卸の出荷に使われてしまうことがありました。品薄の商品やセール期間には、ECの注文に対して在庫が足りなくなることもあったので、担当者がこまめに在庫を確認しながら在庫調整をする必要がありました。
―そうしたなかで、システムを変更しようと思ったきっかけを教えてください。
岡本様:販路やSKUが増えて出荷規模が大きくなるにつれて、手作業での管理には限界を感じるようになりました。在庫の状況を把握できる人も限られていたので、システムで正しく管理し、誰が見ても分かる状態にしたいと考えました。同じ商品のSKUを用途ごとに分ける方法も考えましたが、3,000SKUを超えるので現実的ではありませんでした。
―LOGILESSは、どのようにして知りましたか。
西川様:WMSを探して検索していたときに、LOGILESSを知りました。
―システムの選定は、西川様が中心となって進められたそうですね。数あるシステムのなかで、LOGILESSを選んだ決め手は何でしたか。
西川様:社内で決めた要件を満たしていたことです。特に重視したのは、賞味期限やロットの単位で在庫を管理できることでした。加えて、在庫区分の機能でECと卸の在庫を分けて確保できること、倉庫に届く前の輸送中の在庫も管理できることが決め手になりました。あとは、OMSとWMSが一体型になっていることも大きかったですね。
―導入はどのように進められましたか。
西川様:5月にお問い合わせをして、テスト環境で実際の運用を確認しながら設定を進め、8月から本格的に稼働しました。LOGILESSの導入担当の方と打ち合わせを重ねながら、自社の運用に合わせて設定を詰めていきました。
LOGILESS導入後の変化
ECと卸の在庫の取り違えがなくなった
―課題だったECと卸の在庫の切り分けは、LOGILESSの導入でどう変わりましたか。
岡本様:ECと卸の在庫の取り違えはなくなりました。在庫区分で販路ごとに在庫を確保できるようになったので、想定していない注文に在庫が引き当てられることがありません。こまめに在庫を確認して調整する必要もなくなり、安心して出荷を任せられています。
―導入の決め手の1つになった在庫区分は、具体的にどのように活用されていますか。
岡本様:販路ごとに在庫を分けて確保しています。EC側はモールが多いので細かく分けず、「通常在庫」としてまとめ、各モールに自動で連携しています。一方で卸側は、得意先ごとに区分を分けて、納品分の在庫を先に確保しています。卸の注文が入ると、得意先に合わせた区分から自動で在庫が引き当てられるので、EC用の在庫が使われることはありません。
先入れ先出しが徹底され、ロット逆転がなくなった
―もう一つの課題だった賞味期限やロットの管理は、いかがですか。
岡本様:先入れ先出しが徹底されるようになり、ロット逆転もなくなりました。在庫管理の精度が大きく上がり、物流の品質が良くなったと感じています。
―どのように運用されているのでしょうか。
岡本様:在庫をロット単位で管理し、区分の中では古いロットから順に引き当てられるように設定しています。特に意識しなくても先入れ先出しができるので、Excelで管理する必要がなくなりました。卸先ごとの賞味期限の条件にも合わせて在庫を確保できるようになりました。
輸送中の在庫も、到着前から販売計画に組み込めるように
―決め手の一つだった輸送中在庫の機能は、いかがですか。
岡本様:倉庫に届く前の在庫も、販売計画に組み込めるようになりました。あらかじめ指定した区分で確保しておけるので、ほかの販路の注文に誤って引き当てられることもありません。
誰でも在庫が分かるようになり、社内の問い合わせがなくなった
―物流の現場だけでなく、社内にも変化はありましたか。
岡本様:在庫に関する社内からの問い合わせはなくなりました。以前は、社内から「この在庫はECで使えるのか」「この在庫の賞味期限の割合を教えてほしい」といった問い合わせがよく来ていましたが、今は区分ごとの在庫や賞味期限を誰でもシステムで確認できます。
画面が見やすく、さまざまな出荷形態にも柔軟に対応
―在庫管理以外で、LOGILESSを使っていて気に入っている点はありますか。
西川様:まず、画面の視認性が良いところです。必要な情報がひと目で分かるので、日々の確認がしやすいですね。また、オファー機能やマクロ機能を使えば、条件に応じて同梱物を自動で追加したり、注文の処理を自動化したりと、さまざまな出荷形態に対応できます。その設定も比較的簡単です。あとは、モールやカートとのAPI連携でエラーが少ないのも助かっています。
※オファー機能:購入した商品の数量や金額などの条件に応じて、プレゼントやチラシなどの商品を受注伝票の明細行に自動で追加する機能です(例:キャンペーン対象商品を3つ購入するごとに、プレゼントを1つ追加など)。
※マクロ機能:受注情報をLOGILESSに取り込むときに、条件に合った注文のステータスや配送方法などを自動で変更する機能です(例:沖縄県宛ての注文は、お届け希望日を自動で削除する)。
今後の展望
―今後、LOGILESSをどのように活用していきたいですか。
岡本様:現状は卸用で区分していますが、今後はECモールやカートごとにも区分して、モール別の売上や原価を正確に把握できるようにしたいと考えています。
―最後に、これから在庫区分を始める方へメッセージをお願いします。
岡本様:在庫区分を作るときは、何用で使うものかをしっかり出し切ることが大事だと思います。区分は増やしすぎると管理が大変になるので、本当に必要かどうかを設定する前に検討し、倉庫ともしっかり連携しておくことをおすすめします。